『夕方のおともだち』は『宮本から君へ』のアンサー映画? 村上淳が“自信作”を語る

村上淳、30年のキャリアで魅せる自信

 2月4日に公開される映画『夕方のおともだち』で主演を務めた村上淳のコメントと新場面写真が公開された。

 山本直樹の同名漫画を実写化した本作は、寝たきりの母親と暮らし、市の水道局に勤める一見真面目な男であり、筋金入りの“ドM”な一面も持つ主人公・ヨシダヨシオを描いた物語。『余命1ヶ月の花嫁』『100回泣くこと』の廣木隆一が監督を務めた。

 公開されたのは、村上扮する日常から少しかけ離れたボロボロになったヨシオの場面写真。『不貞の季節』『ラマン』『PとJK』『ここは退屈迎えに来て』など10作品以上の廣木監督作品に参加しながらも、本作で廣木監督作品初主演となる村上。廣木監督は「ヨシオは、ハードで難しい役。その中で淳は、普通の役者さんには無いものを作品の中にちゃんと取り込んでくれるし、長年一緒にやってきたので、作品に対する姿勢とか、僕が目指しているものをちゃんと掴み取ってくれる」と村上にしか演じられない魅力を語る。

 村上は、「『宮本から君へ』を観た時に何かを突き付けられた気がした」と池松壮亮主演の同じく漫画原作の実写化映画を鑑賞した当時を振り返る。「池松くんが、“自分の前歯を何本でも折っていいですよ”って言うのを周りが止めたっていう。スクリーンに対して、愚直であるなと。冒頭のシーンで既に池松くんの声が枯れているんですよ。これってそんな映画なの? そんなにアクセル全開の映画なの? って思ったら、やっぱりアクセル全開で。そりゃ声、枯れるわなって」と吐露する。そして、「対して、キャリアを重ねた廣木監督、菜葉菜さんを含めたスタッフ・キャストからのアンサーとなる作品」と本作への自信を語った。

 村上が演じるのは、寝たきりの母親と暮らし、市の水道局に勤める一見、真面目な男。その一方で、筋金入りの“ドM”な一面を持ち、夜になると自分が住んでいる街で、ただ一軒のSMクラブの“女王様”ミホ(菜葉菜)の元に通いつめているヨシオだ。「この役だけは本当に他人にやらせたくなかったと思えた」と語る村上は、その理由を「パッと聞くとSMクラブに通うというのは特殊で特別なことかもしれないですが、人の生活がごく当たり前に描かれていて、僕が思うスクリーンに映すべきものが多く脚本に含まれていた」と普通の男女の日常が描かれている点に特に魅力を感じたと話す。廣木監督も同様に「ある日常の話だし、ある町の話だし、彼らの日常を楽しんでほしい」と明かしている。

■公開情報
『夕方のおともだち』
2月4日(金)より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次公開
出演:村上淳、菜葉菜、好井まさお、鮎川桃果、大西信満、宮崎吐夢、田口トモロヲ、AZUMI、烏丸せつこ
監督:廣木隆一
脚本:黒沢久子
エンディングテーマ:大橋トリオ「はじまりの唄」  
配給:彩プロ
R-18
(c)2021「夕方のおともだち」製作委員会
公式サイト:http://yugatanootomodachi.ayapro.ne.jp
公式Twitter:@yugatamovie
公式Facabook:@yugatamovie
公式Instagram:yugatamovie

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