『DCU』始動! 阿部寛演じるリーダー・新名の素顔と水に隠された真相が明らかに

『DCU』阿部寛演じる新名の素顔が明らかに

 水底に潜む犯罪の深層。それを探るのがDCUの任務である。『DCU』(TBS系)第1話では、水難事件に挑むチームと隊長・新名正義(阿部寛)の横顔が明らかになった。

 DCUはDeep Crime Unitの略で、潜水特殊捜査隊を表す。特別司法職員の権限を持ち、水に関する様々な事件の捜査を担う架空のスペシャリスト組織だ。新設の第一部隊は、隊長の新名を筆頭に、副隊長の元海上保安庁レスキュー隊長の西野斗真(高橋光臣)、隊員の瀬能陽生(横浜流星)、成合隆子(中村アン)、大友裕也(有輝)、森田七雄(岡崎体育)で構成される。さらに、サイバー班の神田瑠璃(趣里)、科学捜査班の黒江真子(市川実日子)らが、第一部隊を後方から支える。

 第1話では、群馬のダム湖から遺体の一部が発見される。遺体は京国建設の毛利前社長のもので、毛利は会社の金を横領して1カ月前から行方不明になっていた。県警とともに事件の背後を探る新名たちは、現社長の小山内(中村芝翫)が横領の利得を自分の懐に入れており、口封じのために毛利を殺してダムに遺体を遺棄したと考える。小山内の秘書の若林朱里(高梨臨)、ダム付近にある釜飯屋「野田食堂」の主人の野田(誠直也)、そして野田の息子で、朱里の恋人だった浩正(宮野真守)がキーパーソンとして浮上。ダム建設の担当者だった浩正は、故郷を守るため、建設反対派に資金を横流しした末、5年前にロシアへ行ったきり連絡が途絶えていた。

 次々と明かされる新事実。だが、毛利の残りの遺体は見つからず、浩正の足取りもつかめない。重要参考人である小山内は海外逃亡を図る。このまま決定的な証拠が見つからなければ、未解決のまま闇に葬られてしまう。そこで、潜水捜査の出番となる。ダム湖の湖底に沈む移転前の野田食堂。その一画にある穴窯を目指して、新名と瀬能は湖に潜る。台風が襲来する中、通常のダイバーなら潜水をためらう120メートルの深さにも果敢に挑む2人。システム内で呼気を循環させるリブリーザーの習得が長時間の潜水を可能にしていた。目標地点に到達した新名たちが見たものは……。

 水に潜ることで真相が明らかになる。釜飯の器と遺体に残された希塩酸、そこから被害者の足取りを追うことで、もつれた糸をほどいていくミステリーの醍醐味とともに、危険な任務に挑むダイバーを水中カメラの視角で追体験する。潜水が謎解きと直結するミステリーとアクションの融合が、これまでの日曜劇場にはなかったカタルシスをもたらしており、本作のコンセプトを明快に伝えていた。

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