成田凌、『逃亡医F』でどんな顔を見せる? つかめそうでつかめない魔性っぷりを探る

成田凌の魔性っぷりの源はどこにある?

 『愛がなんだ』で演じたのは、主人公・テルコ(岸井ゆきの)を都合よく扱う典型的な“クズ男”マモル。遊ばれていることを分かっていながらも、男性に尽くしてしまうヒロインは、“バカな女”に見られてしまう可能性も否めない。だが、成田がそんな男を演じることで、妙に説得力が出るのだ。むしろ、「この人になら、振り回されても仕方ないかもな……」と共感してしまうほど。

 2018年公開の映画『ここは退屈迎えに来て』でも、その吸引力を感じることができる。成田が演じたのは、ヒロイン・あたし(門脇麦)が、10年間忘れることができない元カレ。1人の男性を10年もの間想い続けるというのは、少々無理めな設定でもある。しかし、成田が演じることで、容易にヒロインに感情移入することができた。彼が持つ魔性さは、人物はもちろん物語の説得力を増すことにもつながるのだ。

 そんな魔性っぷりを封印して挑んだ映画『まともじゃないのは君も一緒』(2021年)では、新たな魅力を開花させていた。数学が大好きで、コミュニケーションが不得意。これまで、女性を振り回す役柄が多かった彼が、逆に振り回されていた姿が新鮮だった。

 そのほかにも、映画『スマホを落としただけなのに』(2018年)で演じた殺人鬼など……成田が挑戦してきた役柄の振り幅は、あまりに広い。まもなく始まる『逃亡医F』では、どのような表情を見せてくれるのだろうか。独特の雰囲気でファンを魅了し続ける俳優・成田凌の活躍から、目が離せない。

■放送情報
『逃亡医F』
日本テレビ系にて、1月15日(土)スタート 毎週土曜22:00〜放送
出演:成田凌、森七菜、桐山照史(ジャニーズWEST)、桜庭ななみ、堺小春、古屋呂敏、和田聰宏、酒向芳、前田敦子、安田顕、松岡昌宏
原作:『逃亡医F』(Jコミックテラス刊)(原作:伊月慶悟、作画:佐藤マコト)
脚本:福原充則
演出:佐藤東弥、大谷太郎ほか
音楽:今堀恒雄
チーフプロデューサー:三上絵里子
統轄プロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:藤村直人、本多繁勝
協力プロデューサー:吉川恵美子、阿利極
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/toubouif/
公式Twitter:@touboui_ntv

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