成田凌、『逃亡医F』でどんな顔を見せる? つかめそうでつかめない魔性っぷりを探る

成田凌の魔性っぷりの源はどこにある?

 天才的なオペ技術を持つ脳外科医が、恋人殺しの濡れ衣を着せられ、指名手配犯となってしまう……。あらすじだけでも興味をそそられるドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)が、いよいよ1月15日にスタートする。主演を務めるのは成田凌。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)や、映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年)、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)など数々の話題作に出演してきた彼が、満を持してGP帯連続ドラマ初主演に挑む。

 成田は、さまざまな顔を持つ俳優である。「成田凌といえば、○○」というイメージが、無限に広がっていくのだ。爽やかでもあり、妖艶でもあり、可愛らしさもある……。つかめそうで、つかめない。つかんだ瞬間、すぐにすり抜けてしまうような魔性さを持っているのが、成田凌という俳優なのだ。

 その魅力は、多種多様な役柄に挑戦する過程で生まれたものなのかもしれない。サイコパスな殺人鬼に、恋愛に奥手な数学教師。時には、女性の反感を買ってしまいそうなクズ男まで。どんな役柄にも真摯に向き合い、見事に演じきってきた。

 なかでも、成田は女性を翻弄するキャラクターがハマる。とくに、2020年度後期に放送された朝ドラ『おちょやん』(NHK総合)が記憶に新しい。彼が演じた一平は、不倫相手との間に子どもを作り、妻である千代(杉咲花)に、別れを告げる……という、言ってしまえばかなりの“クズ夫”だった。

 Twitterのトレンドに、「一平のどあほ!」がランクインするほど、視聴者からの厳しいコメントが飛び交ったが、なぜか心底憎むことができない。成田が持つ、魔性の魅力が影響していたのだろうか。心のなかでは、「最低……」と思っていながらも、目を離すことができないのだ。映画『愛がなんだ』(2019年)でも、その魅力が存分に発揮されていた。

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