『不可殺』ウルテは被害者なのか? 明かされたドユンの正体、サンウンとの関係性を考察

『不可殺』ウルテ&サンウンの謎を考察

 これまで敵とばかり認識していたプルガサルのオク・ウルテ(イ・ジュン)だが、実は被害者かもしれない可能性が出てきてた。新たな状況に目が離せなくなったNetflix配信中の韓国ドラマ『不可殺 -永遠を生きる者-』の第7話、第8話。

 ミン・サンウン(クォン・ナラ)は、自分がプルガサルだったことを受け入れられずにいた。タン・ファル(イ・ジヌク)に刺された肩の傷がない上に、50年前、前世の自分が家族を見殺しにして逃げたという話にも納得がいかない。鬼物だけでなく、ファルに関わった人物の転生が次々と現れる本作では、転生したからといって彼らの本質が変わらないことが、度々伝えられている。今回は、ファルを捨てた実の父親が、現世でも妻に先立たれ息子を見捨てようとしているところに、ファルが幼かった頃の気持ちをぶつける胸が痛むシーンが描かれていた。現世のサンウンは、これ以上周りの人を傷つけないために危険を犯してでも守ろうと行動し、残忍な前世の行為に理解できずに苦しみ涙を流す人間の心がある。この法則通りなら、サンウンがプルガサルだとは考えにくい。

 しかし、それがはっきりしない今、ファルにとってサンウンの言動はあまりにも身勝手だ。耐えがたい怒りを思い返してしまう瞬間もあれば、プルガサルの影が消える瞬間もあり、一緒にいればいるほど戸惑ってしまう。だから、サンウンの苦しみに喜びを感じる時もあれば、距離を縮めるかのように自分の名を名乗り、負傷したサンウンを助けてしまうのだろう。心を動かされているのは、ヘソク(パク・ミョンシン)やナム・ドユン(キム・ウソク)もだった。

 ここで、謎めいていたドユンの衝撃的な正体が明かされた。ファルを見張るためにウルテが送り込んだスパイだったのだ。これが、得体の知れないプルガサルを目の前にしても驚く素振りはなく、図々しい態度を取れた理由だったのか。さらに驚くべき点は、ドユンに対するウルテの態度である。満面の笑みでドユンを溺愛するような姿は、呆気を取られる変貌ぶりだ。ではなぜ、ドユンは特別なのだろうか。ドユンの前世は明らかにされておらず、アチャン(ファルの息子)の転生だと予測していたが、ウルテにとっても大事に扱わなければならないようだ。前世に深い繋がりがあったのかもしれないし、アチャンの転生だと知っていて利用するためかもしれない。どちらにせよ、ドユンの存在がファルとウルテの仲を揺さぶりそうである。

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