広瀬すず主演SPドラマ『津田梅子』2022年春放送 「お札になるような人物を演じるなんて」

 広瀬すず主演のスペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』が、2022年春にテレビ朝日系にて放送されることが決定した。

 本作は、新紙幣の“顔”、津田梅子の青春をたどる人間ドラマ。2024年、20年ぶりに新紙幣として、新たに5000円札の顔として描かれるのは、日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、のちに女子教育の先駆者として活躍した津田梅子(幼名・梅)。女性も自分の意思で未来を選択し、自立していく力が必要と信じ、明治という変革期を力強く駆け抜けた彼女の青春を、2022年にデビュー10周年という節目を迎える広瀬が体現する。脚本を手がけるのは、『救命病棟24時』(フジテレビ系)、『知ってるワイフ』(フジテレビ系)橋部敦子。

 物語は、アメリカ留学を終えて帰国した17歳から、アメリカに再留学する25歳までをメインに構成。梅子は、11年間という長い留学を終えて希望を胸に帰国したものの、当時の日本には思い描いていたような仕事がなく、自力で収入を得る難しさに直面することに。留学仲間が結婚という道を選ぶ中、自分はどうするべきなのか。淡い恋心に揺れ、思い悩むさまなど、誰も知らない「津田梅子」を描く。

 さらに、初代内閣総理大臣・伊藤博文、初代文部大臣・森有礼、日本最初の元帥・大山巌ら歴史上の偉人たちが多数登場。鹿鳴館という明治の一時代を象徴する場も豪華絢爛に描かれ、歴史のうねり、当時の息遣いを映し出していく。劇中で広瀬が披露する、レトロクラシカルな貴婦人ファッションも見どころとなる。

 主演の広瀬は、「津田梅子さんは“強い”という言葉だけでは物足りなさを感じるくらい、粘り強い女性。カッコイイなとシンプルに思いました。彼女がいなかったら、今の私たちはどうなっていたんだろうと思います」と、脚本を手に取ったときの感想を述べる。

 歴史上の人物を演じるのは、『桶狭間~織田信長 覇王の誕生~』(フジテレビ系)で濃姫を演じて以来2度目。今回は“新5000円札の顔”となる偉人を演じるとあって、「お札になるような人物を演じるなんて……ものすごく光栄なこと! 新しい紙幣ができたら5000円札を見るたびに、“私、この津田梅子さんを演じたんです!”ってめちゃくちゃ言いたくなると思います。2024年が楽しみ! 早く、新5000円札を見てみたいです」とコメント。

 広瀬はまた、「『エアガール』に続いて、女の子たちの背中をそっと押すような、希望が感じられるような作品になったらいいなと思います。梅の願いや信念は、女性はもちろん男性にも共感していただけると思いますので、ぜひ多くの方に見ていただけたらうれしいです」とメッセージを送っている。

広瀬すず(津田梅役)コメント

脚本を読んで感じたこと

もし今、津田梅子さんが生きていらしたら、女性たちにものすごく大きな影響力を持つ存在になっていただろうなと思いました。当時も衝撃的な女性だったんだろうな、カッコイイなとシンプルに感じました。6歳から11年間も留学していたなんて、とんでもない運命の選択をされた人ですよね。やっぱり梅子さんの、意志を貫く精神力や忍耐力はすごい。もはや“強い”という言葉だけでは物足りなさを感じるくらい、粘り強い女性だなと思いました。
大事件が次々と起きるような派手な物語ではありませんが、津田梅子さんの生涯をとても魅力的に描いた作品です。だからこそ、ちょっとした仕草や表情で彼女の情熱、感情を表現できるなとも感じ、そういう繊細なお芝居ができるのが楽しみで、ぜひ挑戦してみたいと考えました。

津田梅子はどんな女性?

女子教育のパイオニアといわれる素晴らしい人ですが、でも目立つタイプではなく、ただひたすら一生懸命頑張って、もがきながら進んだ人物。こういう女性が、“日本の女性の意識を変える先頭”にいたんだなと思うと、偉大さを感じます。梅子さんがいなかったら、今の私たちはどうなっていたんだろうとも思います。

歴史上の人物を演じる上で考えたこと

今回の舞台は明治時代ですが、6歳から11年も留学していた彼女の内なる人格はアメリカ人ということもあり、演じる感覚が違って難しいです。なかなか経験できない役だなと思うので、挑戦しがいがありますね。
でも、お札になるような人物を演じるなんて…も…のすごく光栄なことです! 新しい紙幣ができたら、5000円札を見るたびに「私、この津田梅子さんを演じたんです!」ってめちゃくちゃ言いたくなると思います。2024年が楽しみ! 早く、新5000円札を見てみたいです。

華やかなドレスの衣装を着てみて

ドレスはどれも美しくて着ているだけで楽しいですが、“津田梅子ダイエット”ができそうなくらい、ずーっと苦しいです(笑)。少しでも食べすぎると苦しくなるので気が抜けないんです。でもだからこそ、着るとキュッと役に気持ちが入る気がします。

梅と自身の共通点(シンクロ率)

私は思ったことを言葉にするのが得意じゃなくて、梅みたいな説得力は持っていません。“ある申し出”をしてきた男性に、梅が「論外です」と切り返すシーンがあるのですが、あまりにハッキリしすぎて、笑っちゃうぐらいでした。こういう女性には憧れますし、自分でもこれ言ってみたいなと思いました(笑)。
でも今でいう“サバサバ系女子”とか“男前女子”とはまったく違って、梅は「論外です」と言ったあとにきちんと理由を正論で語って最終的に相手を納得させるんです。私は「論外です」まではなんとか言えるかもしれませんが、すべてを言葉にするのはものすごく勇気がいるので、言うだけ言って嫌われて終わるタイプ…。だから、シンクロ率は高くはないのですが、瞬間的に感情がパッと湧く性格なのは似ているかなと思いますし、演じていて気持ちがいいですね。

視聴者へメッセージ

『エアガール』に続いて、女の子たちの背中をそっと押すような、希望が感じられるような作品になったらいいなと思います。今の自分たちの礎を作ってくれた“最初の女性”の姿ってやっぱり心に響きますし、それを演じられることはとても光栄です。梅の願いや信念は、女性はもちろん男性にも共感していただけると思いますので、ぜひ多くの方に見ていただけたらうれしいです。

内山聖子(エグゼクティブプロデューサー)コメント

2024年、新しい5千円札が登場します。
その顔は、日本初の女子留学生・津田梅子。
女子教育の祖として有名な人ですが、実は明治時代の男社会の中で、大変苦労しました。
その誰も知らない梅子の青春と友情を、初めてドラマ化します。
若き梅子の闘いの日々を生きるのは広瀬すず。
「自分の手で稼ぎたい」「養われているだけではなく、社会に認められたい」今の女性たちが大きく共感するその姿を、向田邦子賞脚本家の橋部敦子が描きます。
不自由な時代にチャレンジを重ねて未来を変えた梅子たち、明治ガールズは、必ず勇気をくれます。ご期待ください!

■放送情報
『津田梅子 ~お札になった留学生~』
テレビ朝日系にて、2022年春放送
主演:広瀬すず
脚本:橋部敦子
監督:藤田明二(テレビ朝日) 
音楽:葉加瀬太郎
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)
山形亮介(角川大映スタジオ)
制作著作:テレビ朝日
制作協力:角川大映スタジオ
(c)テレビ朝日

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