パク・シネ、チョン・ヨビン、チョン・ウンチェ アクションに注目の韓国女優たち

アクションに注目の韓国女優たち

チョン・ウンチェ、熱血漢の刑事役で新境地

 映画『超能力者』(2010年)でデビュー、映画『へウォン恋愛日記』(2013年)では主役に抜擢され、新人女優賞を受賞したチョン・ウンチェ。

 Netflixで配信された『ザ・キング:永遠の君主』(2020年)では、パラレルワールドに存在する国・大韓帝国の女性首相、ク・ソリョン役で出演。主演のイ・ミンホが演じる皇帝と駆け引きをするしたたかで、かつファッショナブルな女性を演じた。そんなチョン・ウンチェが『客 -ザ・ゲスト-』(2018年)では一転、パク・イルドと呼ばれる悪霊が引き起こす残忍な殺人事件を追う刑事・カン・ギルヨンを熱演している。

「客ーザ・ゲストー」

 霊媒師の家庭に生まれ、悪霊が見えてしまったことから祖母と母親を失ったキム・ドンウク演じるユン・ファピョンと、同じ事件で家族全員を失ったキム・ジェウク演じるチェ・ユンに出会い、見えない敵に立ち向かう。かくいうギルヨンも刑事だった母親をパク・イルドに殺された過去があるのだ。

 ペアを組んでいる先輩刑事の助言を聞かず、突っ走ってしまうギルヨン。時に無謀な行動をとってしまうのだが、刑事としての正義感に満ちあふれている。無念の死を遂げた母親の意思を継いでいるのだ。

 悪霊が殺人事件を起こすというファピョンとユンの言葉を最初は信じられず受け入れなかったのだが、それでも目の前で起こる悲惨な事件に真摯に向き合い、戦う。ファピョンとユンがピンチに直面した時に、ギルヨンが登場すると「もう大丈夫だ」と安心してしまう強さがあり、鮮やかな飛び蹴りを見ているとスカッとする。ファピョンとユンを守るべく奔走する姿が頼もしい。

 『ザ・キング:永遠の君主』でのファッショナブルな女性首相とは全く違う、熱血漢の刑事役で、新たなチョン・ウンチェの魅力を発見できる作品となっている。

■配信情報
『楽園の夜』
Netflixにて独占配信中

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