中野翠咲&古川凛、『カムカムエヴリバディ』に奥行きもたらす“2人のるい”の活躍
安子との幸せな生活から、岡山に帰り“現実”と向き合うまで。中野は、幅のある演技を見せてきた。祖母である美都里の心の傷を、「おいしゅうなぁれ」という可愛らしいおまじないで癒してあげた中野。12月15日放送の第33話からは、“新たな”るいにバトンタッチをした。演じるのは、古川凛。10歳でありながら、『透明なゆりかご』(NHK総合)や、大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合)など数々の話題作に出演している。広瀬すずがヒロインを務めた『なつぞら』(NHK総合)では、吉沢亮演じる天陽の娘・彩子を演じていたことも。
古川は、台詞がない“間”の部分の演技が魅力的な女優だ。本作でもその魅力が発揮されている。たとえば、第33話で、安子とともに喫茶店に行くシーン。うれしそうに足をパタパタとさせたり、マスター(世良公則)が用意するカップを、興味深そうに見つめたり。台詞がない瞬間も、一切気を抜かない。“るい”が、たしかにそこに存在しているかのような演技を見せているのだ。
千吉(段田安則)が勇(村上虹郎)に、「安子を嫁にもらえ」と提案をしたことで、また一悶着ありそうな『カムカムエヴリバディ』。だが、これまでも安子は、波瀾万丈な人生を、力強く歩んできた。そんな母を支える娘・るいを演じる子役たちの演技にも、ぜひ注目してほしい。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか
写真提供=NHK