『カムカムエヴリバディ』はなぜ三世代の物語に? 制作統括に見どころを聞く

『カムカム』はなぜ三世代の物語に?

 NHK連続テレビ小説の第105作目となる『カムカムエヴリバディ』が11月1日より、いよいよスタートする。

 本作は、昭和・平成・令和の時代、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代の親子を描く。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添う物語だ。大正に生まれ戦前から戦後を生き抜く初代ヒロイン・安子を上白石萌音が、昭和30年代を生きる安子の娘・るいを深津絵里が、そして昭和40年代から令和までを生きる、るいの娘・ひなたを川栄李奈がそれぞれ演じる。異例の“3世代ヒロイン”が作品をどのように彩るのかに、期待がふくらむ。

 震災により傷ついた心を持つ人たちに寄り添い、前に進もうとする希望を描いてきた“朝ドラ”『おかえりモネ』が10月29日に最終回を迎え、その翌週からは三世代の女性たちが紡ぐファミリーストーリー『カムカムエヴリバディ』の放送が始まる。制作統括の堀之内礼二郎は本作の作風について「大切にしているのは、手触り感や、右脳的な感覚」と話しており、「チームで相談しながら、感触、匂い、など体感的な感覚が感じられるような映像作り、場面作りを進めていきました」と絵作りの秘訣を明かす。こうしたこだわりは先日公開されたメインビジュアルで3世代のヒロインが大木の上で笑顔を見せる姿のみずみずしさからも見て取れるだろう。

 加えて本作のテーマは “100年の物語”。“朝ドラ”と言えば主人公の幼少期から始まり、青春時代を経て様々なライフイベントの後、晩年期で幕を閉じるというのが定番となっている。対して『おかえりモネ』は主人公・モネの人生の一部分という非常に短いスパンを描いていたが、『カムカムエヴリバディ』は実に1世紀という壮大な時間の中での物語となる。

 堀之内は「今という時間、今自分がここに生きている意味、命の大切さを感じてほしいなと願っています。100年前の、祖父や祖母の時代もカラフルな世界でみんな精いっぱい生きていたんだ、という当たり前のことを、知識じゃなく感覚として感じてほしい。当時の温かさや、雰囲気、服の感触、人同士の触れ合いの暖かさを積み重ねて描き、それが現代までつながることで、実感していただけるんじゃないかと思っています」と、三世代にわたって描かれる意味についても言及。

 『カムカムエヴリバディ』には笑いの要素や、明るく楽しい雰囲気が漂う。コロナ禍で社会全体に閉塞感が広がる中、人との触れ合いや、笑い合える空気感を作ることで視聴者の気持ちを癒してくれるのではないだろうか。この“笑い”の空気について堀之内は、脚本を務めた書いた藤本有紀の魅力を語る。



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