阿佐ヶ谷姉妹も絶賛の木村多江と安藤玉恵 『のほほん』に訪れた“のほほん”ではない別れ

『のほほん』に訪れた別れの時間

 12月11日は阿佐ヶ谷姉妹がテレビに出ずっぱりの1日であった。『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)に続き、『そろそろ にちようチャップリン』(テレビ東京)に「ASH&D」SPとして出演。そのどちらでも話題に挙がっていたのは、やはり『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(NHK総合)だった。『にちようチャップリン』では、渡辺江里子本人が木村多江の「ミホさん」のイントネーションについて「ものすごくお上手」と絶賛していたほどだ。

 そんな他局でも話題の絶えない『のほほんふたり暮らし』もいよいよ終盤。大きな事件もなく、のほほんとした空気が流れていた本作だが、第6話「ベランダ、あぁ、いい響きね~」ではのほほんとはいかない空気となる。

 それが中華料理店「朝來」のおかみ(いしのようこ)が亡くなったという知らせだ。おかみはの活躍を一番に応援してくれていた友人であり、恩人とも言うべき人。病気のサインは痩せていたおかみを心配そうに見つめる大将(宇崎竜童)で、第5話にもしっかり表れていた。

 「聞いた? あいつ死んじゃったんだよね」──閉まったままだった朝來の入り口を久々に開ける2人を大将は優しく迎え入れる。お喋りだったおかみに対して寡黙な大将。そんな彼がエリコとミホに妻への思いを話し始めた。

 どこか落ち着き払ったその語り口は今も変わらない妻への愛で溢れている。「俺がこの人の骨拾うことになるなんてさ」という一言に涙をこぼす大将。エリコの瞳にも涙が。そして、大将の話はミホの心にも深く染み渡っていた。おかみが仲の良い阿佐ヶ谷姉妹を大好きでいてくれたこと、そしてパートナーとの別れ。朝來を出て我慢できずにすすり泣きを始めたミホ。つよがってはいるが、思い浮かべたのはエリコとの別れだったのかもしれない。

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