ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』2022年3月公開 「とてもパーソナルな作品」

ケネス・ブラナー監督作『ベルファスト』公開

 第46回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞した映画『Belfast(原題)』が、『ベルファスト』の邦題で2022年3月にTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかにて全国公開されることが決定した。

 本作は、俳優として『ハリー・ポッターと秘密の部屋』や『TENET テネット』、監督として『マイティ・ソー』や『シンデレラ』などを手がけるほか、演出家やプロデューサーとしても活躍するケネス・ブラナーによる、自身の幼少期を投影した自伝的作品。

 北アイルランド ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を務め、9歳の少年バディ(ジュード・ヒル)の目線を通して、愛と笑顔と興奮に満ちた日常と、激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを克明に映し出し、困難な状況におかれながらも、未熟だった殻を破って大人へと転換していくひとりの少年の成長と、その家族の強く気高い魂をモノクロ映像で描く。キャストには、『アウトランダー』のカトリーナ・バルフ、『あなたを抱きしめる日まで』のジュディ・デンチ、『フィフティ・シェイズ』シリーズのジェイミー・ドーナン、『裏切りのサーカス』のキアラン・ハインズらが名を連ねる。

 ベルファストで生まれ育ったバディは家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる。

 ブラナーは本作に対し、「『ベルファスト』はとてもパーソナルな作品だ。私が愛した場所、愛した人たちの物語だ」とコメントを寄せている。

■公開情報
『ベルファスト』
2022年3月、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開
製作・監督・脚本:ケネス・ブラナー
出演:カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル
配給:パルコ ユニバーサル映画
2021年/イギリス/ビスタサイズ/98分/モノクロ・カラー/英語/5.1ch/原題:Belfast
(c)2021 Focus Features, LLC.

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる