『のほほん』前原滉が阿佐ヶ谷姉妹の敏腕MGに 明らかになったふたり暮らしがゆえの苦悩
よるドラ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(NHK総合)第5話「ババアって言った?それともババロア?」では、阿佐ヶ谷姉妹として仕事が軌道に乗り出してきたエリコ(木村多江)とミホ(安藤玉恵)にマネージャーがつく。それが大高(前原滉)。ほとんど女性が中心だった『のほほんふたり暮らし』に突如やって来る、男性キャラである。ただ、彼の薬指には指輪がキラリ。たとえ「ナイスルッキングガイ」だったとしても2人と恋バナに発展することはない。
大高の登場によって、それはまるで変拍子を刻むように物語のリズムは少しづつ変容してきている。若輩者と謙遜しながらもマネージャーとしては優秀な大高は、テレビの仕事をどんどんと取ってくる。そして、大高は物事をはっきりと言う性格。「お2人はやはりタレントなのでもう少しオシャレに気を遣った方がいいと思うので、その辺のケアの方も頑張らせて頂けたらと」ときっぱり指摘してしまうのだ。
ファッションセンスがないと自覚しているエリコはいいものの、そこそこセンスがあると思っているミホはあからさまにそのことを気にするように。大高がさりげなくオシャレだからこそ余計に傷は深い。靴下の差し色は今すぐマネできるワンポイントファッションだ。
それから次第に喋りが立つエリコのピンの仕事が増加。ミホは家で一人でいる時間が増えていた。だが、コンビの仕事もピンの仕事もギャラは2人で折半。当然、エリコへの負担は増していく。以前から起伏の激しかったエリコはピンとしての限界を迎えていた。大高はコンビの仕事を増やそうとする。そこでミホは大高に「いいんです、本当に。本当に私は今のままで」と言い放つ。別にコンビとしての仕事がしたくないわけではない。エリコが嫌いになったわけでもない。一人でいたい人間のミホは、アルバイトを辞めたことで逆に増えたエリコとの時間が苦痛になっていたのだ。