浅越ゴエ、『カムカム』出演を語る 現場の上白石萌音は「そこが中心となるような引力」

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。本作に出演中の浅越ゴエ(ザ・プラン 9)よりコメントが寄せられた。

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 浅越が演じるのは、きぬ(小野花梨)の父であり、「水田屋とうふ」の店主・水田卯平。地元商店街の一員として、安子(上白石萌音)のこともを温かく見守っている。

 浅越は本作への出演が決まった際は信じられなかったそうで、「キャスティングの話を頂いていると聞いたときは、ほんとか?と思いました。いままでになかった話が舞い込んできたので、本当に決定したらこんなうれしいことはないなと。それというのも僕のふるさとである岡山が舞台と発表されていたので、以前から気になっているドラマだったんです。なので“朝ドラ”に出演というよりも、岡山が舞台のドラマに自分が出演できるんだ!と思うとうれしかったですね。決まったときはよっしゃ!と思うとともに不安で怖かったですね。連続ドラマは初めての経験なので、プロの役者さんが勢ぞろいするところで迷惑かけたらえらいことやなあと。でも不安もありましたが、よっしゃ!という気持ちのほうが上回ってましたね」と喜びのオファーであったことを明かした。

 演じる卯平については、「水田卯平という男は、誠実な男です。ユーモアもある。でもユーモアを言っても家族に無視されている。そんなイメージです(笑)。娘のきぬちゃんを見ても、とてもコミュニケーション能力が高い子なので、きっと家族間の会話も多いんだろうなと思っています。まるで湯葉のように家族を包み込むような男ですね。岡山の方言には自信を持って臨んだんですけど、方言の先生に直されましたね(笑)。出身は岡山ですが、20年以上も岡山から離れているので、どこか忘れてしまっているんでしょうね。でも先生に言い方を直されるたびに、ぼくの幼い頃の岡山の映像がフラッシュバックして心地のいい時間でしたね。そうだった、隣のおばちゃんがそういうふうに言っていたな、学校の先生がそう怒ってたなと。アドリブも楽しかったです。岡山ことばでアドリブを言うたびにふるさとの田んぼの風景が浮かんできましたね」と語った。

 また、ヒロインの安子を演じる上白石萌音については、「上白石さんの印象は本当に柔らかく明るくてさすがヒロイン!という感じです。現場にいるだけでそこが中心となるような引力を感じましたね。安子ちゃん同様、誰にも壁をつくらないという感じで、現場でもいつも楽しそうで、常にニコニコと共演者とコミュニケーションをとっていました。いったいいつどこでセリフを覚えたり練習したり、緊張感を保っているんだろう?と不思議に思って見てましたね。台本を読んでいるところは一度も見たことがない、それなのに本番でNGを出さない。感動しましたね。なのでぼくは台本をめっちゃ出しづらかったです(笑)」とその演技力を絶賛した。

 最後に視聴者に向けて、「激動の人生に立ち向かっていく安子ちゃんとその周りの人たちの戦う姿をぜひ楽しんでほしいですね。ヒロインを見守る卯平は物語の小さなパーツではありますが、商店街の人を湯葉のように包み込む僕を見ていただきたいですね。とても勇気を与えてくれるお話です」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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