ジブリから影響? 短編『ツリーから離れて』が『ミラベルと魔法だらけの家』と同時上映
ディズニーの新作短編映画『ツリーから離れて』が、11月26日公開の『ミラベルと魔法だらけの家』と同時上映されることが決定。あわせて場面写真が公開された。
本作に登場するのは、のどかなビーチで過ごす親子のアライグマ。ビーチでは、好奇心溢れる子供のアライグマが、広い海に溢れる様々な生き物に興味津々。その一方で、親のアライグマは危険から守るため、走り回ろうとする子供を止めるが、言うことを聞かず不満は募るばかり。親子のアライグマは危険が潜むビーチで共に過ごすことで、次第に心を開いて接することを学んでいく。
監督を務めたナタリー・ヌリガットは本作について、大人になってから子供の頃に遊びにいったビーチへ行くと、昔とは違って“危険”な部分も見えたという自身の経験から本作のアイデアを得たという。「親はわが子に世界を見せたいと思う。色々な美しいところを。でも、子どもに自分を守ることも教えないといけない」と、世界中の親が一度は経験を持つような本作のストーリーを語る。そして「私の両親も、ビーチでは危険なこともあるかもしれないけれども、楽しんでもほしいと思っていたよう。そこを短編映画で探索するのは面白いんじゃないかと思った」と、本作誕生のきっかけをコメント。新しいものに興味津々で親の言うことを聞かない子供と、愛する我が子を守りたい一心で叱りながらも本当は思いっきり楽しんでほしいと思う親の日常を切り取った本作は、自身の経験と重ねて楽しむことのできるストーリーが見どころとなっている。
また、プロデューサーを務めたルース・ストローサーは本作について、「ランチタイムに日本のアニメを一緒に見ているクルーがいるの(笑)。そこからも影響を受けた」と、なんと日本からも影響を受けたと告白。ヌリガットもまた「すごくインスピレーションを受けた。私たちは『魔女の宅急便』『もののけ姫』を見た。スタジオジブリからは大きな影響を受けている」と、世界中で愛されるスタジオジブリの作品からも影響を受けたと語る。日本のアニメに影響を受けたというヌリガットは、あわせて公開となった場面写真にも見られるように、近年のディズニー作品で描かれる3Dアニメーションではなく、2Dで描いたところにもこだわったそう。「80年代、私は2Dアニメーションを見て育った。日本のアニメや漫画、コミックも大好きだったから、あのスタイルには個人的に惹かれるの。特にディズニーの伝統的な2Dアニメーションは好き。あのムード、スタイルをこの映画に持ち込めたことを嬉しく感じる」と語っている。
同時上映の『ミラベルと魔法だらけの家』は、家族全員が“魔法のギフト(才能)”という1人1人違う特別な力を与えられた中、1人だけ魔法のギフトを与えられず、唯一“普通の女の子“だった主人公のミラベルが、家族を救うために立ち上がる物語だ。
■公開情報
『ミラベルと魔法だらけの家』
11月26日(金)公開
監督:バイロン・ハワード、ジャレド・ブッシュ
音楽:リン=マニュエル・ミランダ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2021 Disney. All Rights Reserved.
『ツリーから離れて』
11月26日(金)『ミラベルと魔法だらけの家』と同時上映
監督: ナタリー・ヌリガット
プロデューサー:ルース・ストローサー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c) 2021 Disney. All Rights Reserved.