『カムカム』算太のリターンが嵐を呼ぶ 濱田岳&前野朋哉『わろてんか』勢にも注目

『カムカム』算太のリターンが嵐を呼ぶ

 算太(濱田岳)が町に帰ってきた。ダンサーになると宣言して故郷を離れてから、ずいぶん音沙汰がなかった算太は、ダンス教師として身を立てるまでのあらましを話して聞かせる。

 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)第7話。モノトーンの映像が映し出すのはダンスホールの情景。ダンサー志望の若い女性(山下桐里)をけんもほろろに追い返す支配人(F.ジャパン)。それを見ていたボーイがバンドマンに耳打ちすると、ジャズのコンボ演奏が始まる。ボーイは算太。女性の手を取って華麗なステップを踏むと、たちまちホールは熱狂に包まれた。

 ダンスホールのダンサーにダンスを教える人、すなわちダンス教師になった算太だったが、タイミングの悪いことにホールは閉鎖。社交ダンスは「欧米の享楽主義の権化」で「男女の乱れた交際を助長する」というのがその理由だった。ダンスは敵性文化で、英語も敵性語として規制の対象になった。ラジオ英会話がきっかけで稔(松村北斗)と親しくなった安子(上白石萌音)にとっても他人事ではない。夢半ばにして実家に出戻った長男を、父の金太(甲本雅裕)は心配する。「菓子ゃあ、そねん甘えもんじゃねえ」と職人の厳しさを口にしつつも、算太にその気があれば、もう一度修行をさせてもいいと考えていた。しかし、算太が戻ってきた理由は他にあった。

 口が達者でよく気が付く算太は、安子にとって優しい兄である。算太がいるだけで周囲が明るくなり、豆腐屋のきぬ(小野花梨)からは「今の世には必要な人材」と評価される。その反面、第1話の時点で、そしらぬ顔をして吉兵衛(堀部圭亮)のラジオをくすね、金太の目を盗んで仕事をさぼるなど素行の悪さも目についた。そんな算太は、どうやら大阪でも盛大にやらかしていたらしい。



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