『半妖の夜叉姫』とわの“宣戦布告”の頼もしさ ついに麒麟丸の目的も明らかに

『半妖の夜叉姫』とわの“宣戦布告”

 そんな彼女たちの元に殺生丸は現れ、せつなから眠りを奪っていた夢の胡蝶を切る。それは18歳のまま時代樹の中で眠るりんの時が再び動き出すことを意味しており、殺生丸が呪いにかけられた母を護りたいと願うせつなの意志を尊重した瞬間でもあった。殺生丸は、所縁の断ち切りと斬星剣を手にし、麒麟丸に立ち向かおうとする娘たちに未来を託したのだ。

 一方、産霊山の外で半妖の娘たちを襲おうとする妖怪を退治し、密かにとわを守っていた理玖。麒麟丸の娘であるりおんと、麒麟丸の分身である理玖。ともに麒麟丸との縁を断ち切り、自らの道を歩む2人が再会を果たす。その際、理玖は自分の見たもの聞いたものが麒麟丸に筒抜けであることを気にするが、そんな理玖に真正面から向き合い、麒麟丸に宣戦布告するとわは理玖を拒絶した是露と対照的だ。いつも目の前の相手を大切に思うとわだからこそ、多くの人の心を動かすのだろう。

 そんなとわたちは麒麟丸の野望を阻止するため動き出すわけだが、一方で気になるのはなぜ麒麟丸が違う時空に移動しようとしているのかという疑問が湧く。ただの好奇心なのか、それとも令和の時代にも妖霊星が近づいていることが関係しているのか。後者であれば、前回とわに麒麟丸が語りかけた「護るべき世界であり、同時に捨て去るべき世界でもある」という言葉も説明がつく。現世を護るか、未来を護るか。いつかとわはその選択を迫られるのかもしれない。

■放送情報
『半妖の夜叉姫 弐の章』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週土曜日17:30~放送
監督:菱田正和
シリーズ構成:隅沢克之
メインキャラクターデザイン:高橋留美子
アニメーションキャラクターデザイン:菱沼義仁
音楽:和田薫
アニメーション制作:サンライズ
製作:サンライズ、小学館、読売テレビ
(c)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020
公式Twitter(@hanyo_yashahime):https://twitter.com/hanyo_yashahime
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