2021.10.18 18:00

乃木坂46 山下美月、“あざとい”イメージへの本音と芝居への意識の変化　「自分の中での芯」

文・取材＝宮川翔、写真＝伊藤惇

芝居に対する向き合い方がガラッと変わった『着飾る恋』

ーー山下さんご自身は実際どういうタイプなんですか？　怜子のような魔性的な部分もある？

山下：タイプが似ているとは思わないですが、全く違うタイプではないと思いますし、怜子みたいな部分は少なからずあるんじゃないかな……。意外と淡泊でもありますし、結構ガサツなところもあったり、あまり何も考えないタイプではありますね。逆にそういうところもファンの方からは「計算高い」と言われたりするんですけど、意識せずにやってそう思われるのは、それはそれでいいのかなと思ったりもします（笑）。

ーーなかなか達観した考え方ですね（笑）。でも今回の『じゃない方の彼女』もそうですが、映画版も公開された『映像研には手を出すな！』（MBS／TBS）や『着飾る恋には理由があって』（TBS系）など、女優としても着実にステップアップされている印象です。

山下：すごくありがたいことではあるのですが、私は自分が出ている作品を観るのもまだ恥ずかしいですし、いろんな現場を重ねるごとに本当にまだまだだなと自分の未熟さに気づかされるので、これからもっともっと頑張らなきゃなという感じです。自分の中で大きかったのは、2年前にやらせていただいた『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』で、そこでいろいろと考え方や意識が変わりました。それと、今年の4月クールでやらせていただいた『着飾る恋には理由があって』。私にとって初のプライム帯の連ドラ出演だったのですが、それまでの作品とはスピード感も全く違ったので、お芝居に対する向き合い方がガラッと変わりました。現場で先輩方からたくさん刺激を受けましたし、ものすごく楽しかったのも大きかったですね。

ーー“お芝居に対する向き合い方”は具体的にどういうふうに変わったんですか？

山下：アイドルって、ステージに出る以外にも、モデルやバラエティー、お芝居など、そいろいろなことに挑戦させていただけるのが魅力だと思っているのですが、私は自分が何かに長けているとは全く思っていなくて。すごく歌が上手いわけでも、ダンスが上手いわけでもない。じゃあ自分は何を頑張ったらいいんだろう……ということはずっと考えていたんですけど、自分が好きなのはお芝居だったんです。かと言って、私がそこ一本で勝負していけるほど甘い世界ではないと思うので、不安な気持ちもずっとあって。でも、『着飾る恋には理由があって』に出演させていただいて、すごく“生きている”気持ちが芽生えたんです。もともとは芸能のお仕事をやらせていただくのであればお芝居も続けられたらいいなという考え方だったのが、お芝居のお仕事を本格的に頑張ろうという考え方になって、自分の中で芯のようなものが出来上がってきました。ちょうど乃木坂46でセンターを務めさせていただいた直後で、責任感や今後のことをしっかり考え始めるようになったタイミングだったので、そんな時期に素敵な作品と出会えて考え方が変わったのは、ものすごく良かったと思います。今回の『じゃない方の彼女』も含めて、今後も幅広い役に挑戦していきたいです。

ドラマ『じゃない方の彼女』山下美月（乃木坂46）さんからメッセージ到着！

■放送情報
『じゃない方の彼女』
テレビ東京系にて、毎週月曜23:06～放送
地上波放送終了後、動画配信サービス「ひかりTV」「Paravi」で配信
出演：濱田岳、山下美月（乃木坂46）、山崎樹範、東野絢香、豊田裕大、宝辺花帆美、YOU、小西真奈美
企画・原作：秋元康
監督：三木康一郎、根本和政、岸川正史
脚本：服部隆、モラル、青塚美穂
音楽：小山絵里奈
主題歌（OPテーマ）：Thinking Dogs「エキストラ」（Sony Music Labels Inc.）
EDテーマ：原因は自分にある。「豪雨」（SDR）
チーフプロデューサー：阿部真士（テレビ東京）
プロデューサー：中川順平（テレビ東京）、木下真梨子（テレビ東京）、森田昇（テレビ東京）、清家優輝、岸川正史
制作：テレビ東京、ファインエンターテイメント
製作・著作：「じゃない方の彼女」製作委員会
(c)「じゃない方の彼女」製作委員会
公式サイト：https://www.tv-tokyo.co.jp/janaiho/
公式Twitter：＠tx_janaiho
公式Instagram：＠tx_janaiho