『言霊荘』第1話から三吉彩花に衝撃の展開 西野七瀬の天然女子もハマり役に

『言霊荘』第1話から衝撃の展開

 言霊とは、言葉にあると信じられた呪力を意味する。サザンオールスターズが1996年にリリースしたヒット曲「愛の言霊 ~Spiritual Message~」はその言葉を世間に広めたきっかけの一つであり、近年では乃木坂46の数あるレパートリーの中に「言霊砲」というユニット曲があったりもする。

 10月9日よりスタートしたドラマ『言霊荘』(テレビ朝日系)もまた言霊を題材にしたホラードラマだ。主演を務めるのは、西野七瀬。『あなたの番です』(日本テレビ系)をはじめ、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)、映画『孤狼の血 LEVEL2』と様々な作品で印象を残しているため意外ではあるが、乃木坂46卒業後の地上波ドラマとしてはこれが初主演作となる。

 脚本を担当するのは、『ショムニ』(フジテレビ系)や『ウォーターボーイズ』(フジテレビ系)、今期放送の『日本沈没ー希望のひとー』(TBS系)まで長きに渡り活躍している橋本裕志。ホラー作品を手がけるのはこれが初めてとなる。演出は、映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』や『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)シリーズなどのドラマを手掛け、ホラーの名手として知られる落合正幸が担当している。

 西野は放送前に公開されたガイド番組で「第1話から『おお~』っていう展開」と見どころを話していたが、その展開を指すのがコトハ(西野七瀬)の友人・阿木紗香(三吉彩花)が命を落とすことにある。発した言葉が次々と現実になる女性限定アパート「レディスコート葉鳥」。「知らない世界に消えてほしい」とつぶやいた紗香の言葉によって以前付き合っていた彼氏が突然死亡。言霊の呪縛を解くため、祓詞を朝まで唱えることとなるが「苦しい。もう楽になりたい」と口を滑らせてしまうことによって、紗香は自らの言霊で命を絶つこととなってしまう。

 祓詞を全身に書きなぐった紗香の姿も異様だが、鏡に映ったもう一人の自分に呪い殺されるという展開も冷静になってみると1話目からぶっ飛んでいる。演じる三吉彩花にとっては、おそらくこれが最初で最後の出演。呪い殺す側と呪い殺される側という2つの役を持ってフィニッシュという、初回で最もインパクトを残したのは三吉彩花であろう。

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