小栗旬が『日本沈没』に掲げる思い 「避けては通れないテーマを今こそ考えるきっかけに」

小栗旬が日曜劇場『日本沈没』に掲げる思い

あくまでフィクションとして楽しんでもらえたらうれしい

――思い入れあるシーンや、苦労したシーンなど、撮影時の思い出に残っている場面はありますか?

小栗:“日本未来推進会議”関係のシーンはいつも撮影が大変でした。みんなとの関係性がうまくできて楽しい撮影ではあったんですが、スケジュールがまずハードだったので。また、物語そのものが対策を迫られるというか、常に追われている状況で進むので演じているこちら側としてもしんどいところはありました。そのなかでも特に印象に残っているのは、石橋蓮司さんとの共演シーンですね。石橋さんは今回、里城副総理という役柄を演じられているんですが、1話から最終話にかけて、もしかしたら一番キャラクターが変化しているんじゃないでしょうか。途中から里城先生が可愛く見えてくるので、“日本沈没里城無双”状態という感じでした。

――実際には起きていない大災害を映像化にするという面でも撮影は難しかったのではないでしょうか?

小栗:美術に関してはすごく力を入れているという印象がありました。外ロケをしたときも、どこに行ってもかなり大きなスケール感で作られているのを感じましたし、CGのシーンは、僕らもまだ完成したものは見ていないのですが、撮影からしっかり時間をかけて仕上げていくと聞いているので僕自身も楽しみにしているところです。

――小栗さんご自身は、大きな危機に対する不安とどのように向き合っていらっしゃいますか?

小栗:そうですね、あまり深刻に考えすぎると心が疲れてしまうので、流れに身を任せる感じにしているところはあります。もちろん、ときと場合によりますけれど。焦るときもありますが、その時々で最善を尽くせるように落ち着いていたいとは思います。

――ありがとうございました。では、最後にオンエアを待ちわびている視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

小栗:この原作が生まれた1973年は日本がすごく頑張って好景気が続いていた時期。その中で「危機を持て」というメッセージが込められたフィクションだったと思うんです。そこから48年が経った今、社会が大きく変わり、この作品から考えなければいけないことも変わってきていると感じました。環境のことだったり、未来についてだったり、1話から10話を通じて何か1つでも「そうか、じゃあ明日からこれだけ改善してみようかな」と思えるテーマが入っている作品だと思います。そういう僕自身、ずっとこの作品をやりながら悩み続けていて。現実を考えさせられるフィクションとして楽しんでいただけるとうれしいです。

■放送情報
日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』
TBS系にて、10月10日(日)スタート 毎週日曜21:00~21:54放送
出演:小栗旬、松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士、中村アン、高橋努、浜田学、河井青葉、六角慎司、山岸門人、竹井亮介、高野ゆらこ、与田祐希(乃木坂46)、國村隼、風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子、吉田鋼太郎(特別出演)、杉本哲太、風間杜夫、石橋蓮司、仲村トオル、香川照之
原作:小松左京『日本沈没』
脚本:橋本裕志
プロデュース:東仲恵吾
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/nihon_chinbotsu_tbs/
公式Twitter:@NCkibou_tbs
公式Instagram:nckibou_tbs

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<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
10月24日(日)

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