『シャン・チー』は「生い立ちの物語」 シム・リウが明かすアイアンマンなどとの共通点

シム・リウが語る『シャン・チー』の魅力

 9月3日に公開される『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で主演を務めたシム・リウのコメントが到着した。

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』『ブラック・ウィドウ』に続く、マーベル・スタジオ最新作となる本作。新たなヒーローの名は、シャン・チー。彼はアメリカ・サンフランシスコで平凡なホテルマンとして暮らす一般人だが、実は彼の父親は犯罪組織を率いて、幼いシャン・チーは彼の厳しい修行を乗り越えて苦しい鍛錬を耐え抜き、誰にも負けないほど“最強”の存在へと育てられた過去を持つ。父親の後継者として育てられたシャン・チーだが、自ら戦うことを禁じ、その運命から逃げ出したのだった。

 そんなシャン・チーが新たなマーベルのヒーローとして主役を飾ることとなるが、“悪”に育てられたヒーローはシャン・チーが初めてではない。過去には、元ナチスの極秘科学部門であった秘密結社ヒドラのメンバー、バロン・ストラッカーに持ち掛けられ、過酷な人体実験を経て、テレキネシス能力と心理操作の力を手に入れたワンダ・マキシモフがいる。アイアンマンことトニー・スタークが手掛けたスターク・インダストリーズの兵器によって両親を亡くしたワンダはトニーを恨み、彼が率いるアベンジャーズを抹殺しようとする。彼女は同じ目的を持つ人体兵器ウルトロンと手を組むが、ある日彼が平和維持と称して人類を滅亡させようとしていることを知る。その時ワンダは世界を破滅に追い込んでいる過ちに気付き、自分の身を危険に晒してまで戦うアベンジャーズの姿を見て、彼らと共に戦うこととなったのだ。

 さらに、キャプテン・アメリカの親友のバッキー・バーンズも“悪”に育てられたヒーローの1人。彼は第二次世界大戦の時に死んだとされていたが、ヒドラによって洗脳され、暗殺者“ウィンター・ソルジャー”として蘇る。親友スティーブ・ロジャースと過ごした過去の記憶も抹消され、ただターゲットを殺すことしか考えない、冷酷な暗殺者へと育て上げられていた。しかし戦地での激しい戦いを共にしたキャプテン・アメリカと再会を果たしたバッキーは、かつての親友を取り戻そうとするキャプテン・アメリカの働きかけもあり、徐々に本来の人格を取り戻し、人類の半分を滅亡させようとするサノスにもアベンジャーズらと共に立ち向かったのだった。

 現在『ブラック・ウィドウ』が公開中のブラック・ウィドウも、子供の頃からスパイ組織のレッドルームで暗殺者として育てられたが、最終的にはアベンジャーズには欠かせない、世界最高のエージェントにまで成長した。

 ワンダやウィンター・ソルジャー、ブラックウィドウ、彼らは悪の組織と共に過ごした時間があったからこそ、その中で経験した辛い過去や自分の過ちがより正義感を駆り立て、誰よりも強いヒーローへと成長していったのだ。一度は悪に染まった彼らが、人々を救うヒーローへと変わる瞬間、1人の人間としての成長が観客へ大きな感動を与えてきた。

 犯罪組織を率いる父親に育てられたシャン・チーも一度は悪に育てられたものの、後継者になる運命から逃げることとなるが、”親“から”宿命の敵“となった父と再会したことで、世界の運命をかけた壮大な戦いに身を投じることになる。主演に抜擢されたシム・リウはシャン・チーについて、「シャン・チーはヒーローだよ。そういうストーリーを語るのはマーベルが得意とするところだし、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でも僕らはそれを語っているわけで、色んな意味でこれは、キャプテン・アメリカやアイアンマンのストーリーを語るのと同じことなんだ」と、マーベルがアイアンマンやキャプテン・アメリカなどのヒーローの成長を描いてきたように、本作でもヒーローとしてのシャン・チーの成長が描かれると語る。

 さらに「これは普通の人が普通ではない環境に放り込まれて、自分の持っているベストを尽くさなければならないという、他の映画と同じような生い立ちの物語なんだ」と加えるシム・リウ。ホテルマンとして私たちと何ら変わりない日常を送っていたシャン・チーが封印していた力を解き放つ時、その敵が“父親”であった彼がどんな決断を下し、どんな戦いを魅せるのだろうか。

■公開情報
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
9月3日(金)全国公開
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
出演:シム・リウ、トニー・レオン、オークワフィナ、ミシェル・ヨー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2021

■配信情報
『ワンダヴィジョン』
ディズニープラスにて配信中
(c)2021 MARVEL

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
ディズニープラスにて配信中
(c)2021 MARVEL

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