『しかたなかったと言うてはいかんのです』拡大版が9月4日放送 14分の未公開シーンを追加
8月13日にNHK総合で放送された特別ドラマ『しかたなかったと言うてはいかんのです』の拡大版が、9月4日にNHK BSプレミアム・BS4Kで放送されることが決定した。
本作は、熊野以素著『九州大学生体解剖事件70年目の真実』を原作としたヒューマンサスペンス。太平洋戦争末期に行われた「生体解剖」を題材に、命を救うはずの医師が犯した恐ろしい罪とその裏に隠された真相を描く。
1945年5月。西部帝国大学医学部・助教授の鳥居太一は、教授の指示のもと、米兵捕虜の手術を手伝うが、それは人体実験手術であった。教授に恐ろしい手術の中止を進言するが、却下され、8名の捕虜が死亡。戦犯裁判で死刑判決を受けた太一は、凶行を止められなかった自分と向き合うことになる。一方、太一の妻・房子は、裁判の中でゆがめられた真実を明らかにし、事件の首謀者にされた夫を死刑から救おうと奔走する。房子の必死の思いと、死刑囚たちとの新たな出会いによって、太一は目を背けていた本当の罪に気づいていく。
主人公・鳥居太一を妻夫木聡、妻・房子を蒼井優が演じたほか、永山絢斗、鶴見辰吾、山西惇、辻萬長、中原丈雄、若村麻由美らがキャストに名を連ねた。
拡大版は通常版に14分の未公開シーンが追加された全89分。主人公・太一の巣鴨プリズンでの死刑囚たちとの交流、太一を死刑から救おうと奔走する妻・房子の奮闘が、より丹念に描かれる。そして、クライマックスでは、太一の決断の“もう一つの理由”が明らかになるエピソードも盛り込まれている。
■放送情報
終戦ドラマ『しかたなかったと言うてはいかんのです』拡大版
NHK BSプレミアム・BS4Kにて、9月4日(土)22:30〜23:59放送
出演:妻夫木聡、蒼井優、永山絢斗、鶴見辰吾、山西惇、辻萬長、中原丈雄、若村麻由美ほか
原作:熊野以素『九州大学生体解剖事件70年目の真実』
脚本:古川健
音楽:小林洋平
制作統括:三鬼一希(名古屋局)、熊野律時(大阪局)
演出:田中正(大阪局)
写真提供=NHK