西島秀俊×内野聖陽、『おかえりモネ』共演を語る 「大切なシーンだったので、嬉しかった」
毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』。本日放送の第69話で共演した西島秀俊と内野聖陽よりコメントが寄せられた。
本作は、「海の町」宮城県・気仙沼で生まれ育ち、「森の町」登米で青春を送るヒロイン百音(清原果耶)が、“気象予報”という「天気」にとことん向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく、希望の物語。
西島と内野は、劇場版の公開も決定している安達奈緒子脚本作『きのう何食べた?』(テレビ東京系)で恋人役として共演。『おかえりモネ』のキャスト発表以来、2人の共演に注目が集まっていたが、遂に実現となった。
第69話では、東京にやってきた耕治(内野聖陽)が百音(清原果耶)の働くウェザーエキスパーツに赴き、社内の壊れた装置を動かそうとしている朝岡(西島秀俊)と出会う。耕治と朝岡、別々の立場にいながらも、悩みや葛藤を抱えながらも前に進もうとしている2人が語り合うシーンは見どころのひとつとなった。
再びの共演について、西島は「内野さんとお芝居でご一緒させていただくと、いつも感動します。内野さんが役に入り込んで自分にぶつかってきてくれるのは、胸にくるものがありますね。2人のシーンは短かったですが、本当に撮影は楽しかったです」とコメント。内野は、「西島さんとのシーンは、娘(モネ)が一番尊敬している大先輩という役柄なので、モネの父親としてはいろんな意味で気になる人でした。(劇中では)毎朝テレビで見てた人です。一ファンとして『気象キャスターの朝岡さんだ!』と、有名人に会えた感動で、すごくテンションあがりました(笑)」と振り返る。
2人の共演シーンについて、西島は『きのう何食べた?』での内野との関係が長ったこともあり、共演はどうなるんだろうと思っていたそう。そんな西島は内野のことを現場ではいじっていたそうで、内野は「こっちは耕治の役でいると、西島さんはおふざけで映画の役名とかで呼んでこられたのでモゾモゾしました(笑)」と西島の意外な一面を明かす。それに対して、西島は「その役の印象が強かったんですよね(笑)。内野さんは徹底的に役作りをされて現場に入られるので、映画での役の雰囲気はまったくありません!」と内野の演技に太鼓判を押した。
西島が演じる朝岡は百音ら若手たちを導くしっかり者の大人。それだけに誰にも言えない思いを抱えている人物でもある。西島はそんな朝岡について、「自分の中で結論が出ない問題、誰にも言えない思いを抱えています。そんな朝岡を、耕治さんが救ってくれるんですよね、偶然会ったときに。多分最初で最後の、朝岡の本当のピンチに、耕治さんは救いにきてくれたんだなと嬉しかったです」と耕治がいかに重要な存在であったか分析。
そんな朝岡にとって重要な存在となる耕治を演じた内野は、「演じる上で僕は少しプレッシャーがありましたね。朝岡さんは悩みを表に出さずに心に閉まっておくタイプのはずなのに、耕治には話してくれます。このシーン、演じる上では、どうしたら朝岡さんが内に秘めていた悩みを語り始められるのかをずっと考えていました。耕治は、地元で大きな悲しみに遭遇していて、それを背負いながらもひたすら前向きに明るく未来を信じる、という生き方です。そんな耕治の人柄のなにかが朝岡さんの心にもなんとなく伝わって、あんな風に話してくれたのかな、と思っています」と2人の心情を解説した。
今後、作品内でのさらなる共演については、「う~ん……今度は宮城で、耕治が勤める銀行で会うかもですね(笑)。朝岡さんが気象の新ビジネスをはじめるのに資金が要るのでお金貸してくださいってたずねてくるとか(笑)」と内野がユーモアあふれる設定をコメント。一方、西島は、「それはなさそうですね。自分の部下の父親のコネを使っちゃダメです(笑)。今度はひたすらすれ違っているようなくだらないシーンがいいですね(笑)」と返す。内野もその意見に乗っかり、「何度もふたりとも街中ですれ違っているのに、お互い気づかない、みたいな!」と答えると、西島は「それはラブコメの定番でしょう(笑)」と2人の関係性がよく伝わる見事なコメントを寄せた。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK