『フラッシュ・ゴードン』タイカ・ワイティティ監督で実写映画化 当初のアニメから変更へ

『フラッシュ・ゴードン』実写映画化へ

 2019年作『マイティ・ソー バトルロイヤル』などで知られるタイカ・ワイティティ監督が『フラッシュ・ゴードン』のリブートアニメ映画を手がけることになったと報道されていたが、ここにきてアニメではなく実写映画として製作されることが決定した。

 『フラッシュ・ゴードン』は、アレックス・レイモンドによる1930年代の新聞連載漫画が原作となっており、1980年にマイク・ホッジス監督のもと、主演にサム・J・ジョーンズを迎えて実写映画化された。Queenの主題歌「フラッシュ・ゴードンのテーマ」だけは知っているという方も多いはず。1980年版は主演が第1回ゴールデンラズベリー賞を受賞するなどの評価となったが、後に2007年にはテレビシリーズも製作された。そんな『フラッシュ・ゴードン』をアニメ映画としてリブートする企画を20世紀フォックスは長年行っていた。もともと、本作のリブートのきっかけは2012年のマーク・ウォルバーグ主演作『テッド』でフィーチャーされ、知名度が再びあがったことにある。

 しかし、途中で20世紀フォックスがウォルト・ディズニーの傘下となり監督もワイティティに決定。そしてアニメ映画化が進んでいたが、ディズニー最新作『ジャングル・クルーズ』のプロデューサーでもあるジョン・デイヴィスが実写映画化として現在進行していることを米Collider内のインタビューにて語った。

「タイカが今脚本を書いています。本作は子供の頃の彼に大きな影響を与えた映画で、お気に入りの映画でもあります。タイカは最初『アニメでやろう』と言っていたのですが、後に企画が進んでいく過程で『いや、やっぱり実写映画でやろう』と考えを変え、私も『そっちの方が良い』と賛同しました」

 デイヴィスはこのプロジェクトを何年も計画してきた立場として、ワイティティが既存のキャラクターをアップデートさせて観客を驚かせたいと考えていること、そして「オリジナルの漫画のコンセプトを非常に興味深い形で思い起こさせるものになる」と明かした。実は彼が本作を牽引していく人物としてワイティティに白羽の矢を立てたのは、彼が『マイティ・ソー バトルロイヤル』を手がけるよりもずっと前のことだと言う。興味を持ったきっかけは、2016年のワイティティ監督・脚本作であるコメディ映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』である。

「彼は小規模の本作をニュージーランドで撮影したわけですが、それがとにかく狂っていて大好きでした。それで彼に興味を持ったのです。そして私たちはフォックスのエグゼクティブであるマット・レイリーとともにバーに行って話しながらアイデアを彼に打っていきました。この企画にはすでに6年もかかっていますよね? つまり、私はタイカのことをずっとずっと長い間待っていたということです。それでも彼の中から本プロジェクトに向ける熱意は根強く残っていた。彼だけがこの映画を監督できる理由は、“彼が”この映画を監督すべきだからです。とても特別なんです」

 現在、ワイティティは『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』の撮影を6月に終えたばかり。本作が完成すれば、ようやく『フラッシュ・ゴードン』のプロジェクトに本腰を入れることができるかもしれない。

参照:https://collider.com/taika-waititi-flash-gordon-movie-live-action-new-details/

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