『ヒロアカ』デクの“推しポイント”を解説 “王道ヒーロー”かと思いきやギャップも?

『ヒロアカ』デクの“推しポイント”解説

 好きなアイドルを指す用語として広まったと言われる、「推し」という言葉。昨今ではアイドルだけでなく、俳優やYouTuber、キャラクター、ゲーム、コスメ……と、非常に広いジャンルで使われている。その中でもアニメキャラの推しがいる人は多いのではないだろうか。実際、魅力あるアニメキャラは非常に多い。かく言う筆者も、多くの推しアニメキャラがいる。そこで今回から、魅力的なアニメキャラの推しポイントをご紹介していきたい。まずは人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』の主人公、デクこと緑谷出久に注目してみよう。

 『僕のヒーローアカデミア』は国内だけでなく、海外からも人気が高いワールドワイドな作品だ。2014年から『週刊少年ジャンプ』で連載されており、2016年にアニメ化。現在第5期が放送中だ。元々人気が高い作品だったが、アニメ化以降さらに人気は急上昇。様々な賞を受賞しており、老若男女、国内外問わずファンが存在する。

 その主人公であるデクは、雄英高校ヒーロー科1年A組の生徒。世界人口の80%が超能力である「個性」を持っている世界の中では珍しい「無個性」だが、ヒーローが大好きで世界のヒーローを分析したお手製のノートを作成するほど。自身もヒーローになる夢を諦めきれず、無個性ながら雄英高校ヒーロー科の受験を目指していた。そんなある日、ヴィランに襲われていたところをNo.1ヒーローのオールマイトに救われたことがきっかけで、他者に譲渡することができる個性、ワン・フォー・オールの後継者に。猛勉強の末、雄英高校へ入学できたものの思うように力を使いこなせず四苦八苦することになる。しかし、オールマイトの協力や仲間たちとの切磋琢磨があり、活躍を見せていく人物だ。

 そんなデクの推しポイントは、なんと言っても“努力家で正義感が強い”というポイントだろう。無個性だったデクはオールマイトからワン・フォー・オールを継承するために、文字通り血の滲むような努力を重ねて肉体改造をしてきた。その後もクラスメイトたちと比べると上手く個性を操れなかったが、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら力加減を調整したり、オールマイトと秘密の特訓を重ねてきたり、常に努力をし続けている。それに加え、持ち前の強い正義感もある。中学時代のデクはいつもビクビクしてる弱気な男の子だったが、ヒーローの条件である正義感は人一倍強かった。ワン・フォー・オールを継承する以前、幼なじみの爆豪勝己がヘドロ・ヴィランに囚われていたのを見て、無個性にも関わらず助けに飛び出したことがある。爆豪から「なんでてめぇが!」と言われると、「君が助けを求める顔してた」と答えるデク。考えずとも己の正義感に突き動かされて勝手に体が動いてしまうという、根っからのヒーロー気質の持ち主であることがわかる。

 この「ヘドロ事件」がきっかけとなり、デクはワン・フォー・オールを継承することになるのだが、もちろん最初は全く個性を使いこなすことができなかった。出力100%でしか扱えずに個性を使うたび負傷していたが、肉体が耐え得る分だけ出力する「ワン・フォー・オール フルカウル」を習得。徐々に出力を上げられるように肉体改善も行ない、力を使いこなせるようになっている。さらに、体への負荷を減らすための蹴り技「ワン・フォー・オール フルカウル シュートスタイル」や、ワン・フォー・オールの歴代継承者の個性「黒鞭」や「浮遊」、「危機感知」など様々な技も習得。こうして眼を見張る成長を見せてくれる“伸びしろ”も、デクの推しポイントだ。

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