結木滉星、ストイックに自分を見つめるその姿勢 「言い訳の効かない年齢になってきた」

結木滉星、自分を見つめるその姿勢

 東海テレビ・フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠にて毎週土曜23時40分より放送中の『#コールドゲーム』。本作は、『花燃ゆ』(NHK)、『隕石家族』(東海テレビ・フジテレビ系)の小松江里子が原作・脚本を務める、完全オリジナルのサバイバル劇だ。マイナス45℃の氷河期に襲われた地球を舞台に、避難所で“偽装家族”として生きる家族の姿を映し出す。

 今回、リアルサウンド映画部では、避難所で大人気の木村家の長男で、自身の恋人とその父親を死に追いやったある人物への復讐を企む木村大輝を演じる結木滉星にインタビューを行った。木村大輝を演じる上で意識した二面性や、『危険なビーナス』(TBS系)からの成長について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

二面性がある役は「人一倍、演じ甲斐があった」

ーー役が決まって、実際に台本を読んだ感想を教えてください。

結木滉星(以下、結木):フィクションとして本当におもしろい展開で、あり得ない世界だからこそ、いかに僕ら役者がリアルな作品にしていけるかが鍵になると思いましたし、すごくメッセージ性が強い作品だなと。

ーー実際にこういったフィクション要素が強い作品はこれまでにもありましたか?

結木:戦隊シリーズ(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日系))がいわゆるフィクションでしたが、それを除いたら初めての経験だったので、新鮮でしたね。

ーー演技を考える上で、想像で補完する部分が大きいのかなと感じました。

結木:今回は想像することはすごく多かったですね。マイナス45℃の世界なんて実際には経験できないですし、ある程度苦戦した部分ではあります。

ーーマイナス45℃の世界はどう想像していくんですか?

結木:外に出たら死ぬくらいのレベル、というのを意識しました。部屋の中でも真冬くらいの気温なので、セリフでない部分、表情や筋肉の使い方で表現できるようにしようと。

ーー結木さんが演じられる木村大輝は、第1話からリレーをやったりと、運動要素が多いキャラクターですね。アクション要素も意識的に取り組まれたんでしょうか?

結木:サッカーをやっていたこともあるんですけど、もともと身体を動かすのが好きで、走り回ったり動き回ったりすのが好きなタイプだったので、僕の長所でもありますし、活かしていきたいなと思いましたね。

ーー第1話では、良い人のオーラが全開でした。実は二面性を抱えるキャラクターとのことですが、こういったキャラクター像はいかがでしょうか?

結木:たしかに表裏がはっきりしている役は今回が初めてでした。演じていて楽しかったですね。二面性があって、同じ人間だけど別の人を演じているような感覚になりましたし、だから人一倍、演じ甲斐があったというか、すごく楽しかったです。大輝の軸になっているのが、表の部分よりも裏の部分で、大切な人が亡くなり復讐するために今を生きているという人物なので、演じる上で裏の部分が要素として強かった気がします。

ーーまずは表の面よりも裏を作り込んでいったと?

結木:その裏をしっかり作る段階から始めましたね。そこをしっかり作らないとと思って。みんなといるときと、1人のときの表情の違いなどは意識して演じていました。

ーー出演発表の際に「影のある役をあまり演じたことがなかった」とコメントされていましたね。

結木:とにかく難しかったですね。大輝としてぶれちゃいけない部分があって、しっかり作っていかないといけなかったので。本当に1人では大輝は作れなかったですし、周りの人がいて、家族がいて、監督がいて。皆さんと一緒に作っていけた感じがします。

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