藤枝喜輝、連ドラ初出演を経た俳優としての目標 『あのキス』の撮影を振り返る

藤枝喜輝、俳優としての目標を明かす

木之崎眞を演じる上でのプロデューサーからのアドバイス

――『あのキス』は『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)も手がけた貴島彩理プロデューサーが、作品をとても良い方向にディレクションしたように感じますが、プロデューサーから本作の木之崎眞を演じるうえで何か指示はありましたか?

藤枝:「錚々たる面々の中でプレッシャーを感じたり、緊張したりするかもしれないけど、自由に楽しく挑んでください」というように言っていただきました。「藤枝くんらしくやってほしい」と。それを象徴するシーンとして、高見沢(三浦翔平)さんに後ろから抱きつく場面があったんです。でも、そこはもともと脚本には抱きつく、とは書いていなくて。自分で何か一つアクションを起こしたいと思っていたので、貴島プロデューサーから「高見沢さんにもっとぶつかっていっていい。触ってもすがっても自由だから、やりたいようにやってみなよ!」と言っていただき、木之崎のキャラクターを少し出せるお芝居ができました。

ーー受けるということは、自分次第っていう感じがありますよね。そこに悩みや難しさは感じましたか?

藤枝:そうですね……実は、木之崎というキャラクターと自分の性格を考えたときに、似ている部分があるなと思ったんです。自分で言うのも変ですが、少しトンチンカンというか天然で、何事にも影響されやすいところとか。ただ、「自分はこういう人だ」と分かっている部分も、それを役でやるとなると少し違和感があって、難しかったですね。

――ちなみにスピンオフ『SEIKAの空』では主人公・キャベ次郎役を務めていますが、木之崎との演じ分けなどはどのように意識したんですか?

藤枝:キャベ次郎は魔王ヤオーヤを倒すべく立ち上がった勇者で、メンバーの中でも真っ直ぐで周りを元気にしていく存在です。そこで、木之崎よりもハキハキと喋って笑顔でいることを意識した結果、あのようなキャラクターになりました。木之崎は純粋さや天然っぽさみたいなものを意識しましたね。

――ちなみに、『SEIKAの空』は全体的に『ドラゴンクエスト』感が漂っていますが、ご自身でもプレイしていましたか?

藤枝:兄がやっていたんですよ。僕はそれを隣で見ていましたが、自分でプレイしたことは一度もないですね。僕は『イナズマイレブン』とか、『ポケモン』とかで遊んでいました。

ーー他に漫画や映画など、小さい頃から好きだったものはありますか?

藤枝:映画は幼い頃だと、ディスニー作品をよく観ていました。『ファインディング・ニモ』(2003年)とか『バグズ・ライフ』(1998年)、『ライオン・キング』(1994年)とか。漫画は小学生くらいのとき『NARUTO -ナルト-』や『ONE PIECE』を読んでいましたね。

ーーちなみに今、ハマっているものは?

藤枝:『呪術廻戦』にハマっています。共演した三浦(翔平)さんが観ているというのを聞いて、僕も観ました。プロデューサーの貴島さんからも「三浦さんは『呪術廻戦』好きだから、その話をしてコミュニケーションを深めてみたら?」って言われたのもあって。実際に観はじめたら、ハマりましたね。一番好きなキャラクターは、五条悟。技を出すときの、映像のクオリティの高さが凄いですよね。こんなにも綺麗に映るんだ、って。ストーリーも面白いです。『あのキス』のキャストで一番よく話していたのが板倉武志さんと川瀬莉子さんで、この3人でよく漫画の話をしていました。その他にも、スピンオフの撮影に入ってから窪塚くんと色々話せました。窪塚くんはお互いの共通の趣味がギターということもあり、「いつか一緒に練習できたらいいね」って話をしていました。

ーーいいですね、ギターはいつ頃から始めたんですか?

藤枝:始めたのは1年前くらいです。弾き語りができるようになりたいけど、歌うリズムとギターのリズムが少しズレちゃって、合わせるのが難しいです。ただ、瑛人さんの「香水」の弾き語りはできるようになりました。最近は、かりゆし58さんの「アンマー」って曲を練習しています。Instagramにも、その練習した成果や過程を載せていきたいなと思っています。最初に投稿した動画はギターだけで、イントロもズレているものでしたが、そこからどんどんステップアップしていく様子を見せていけたらと。

ーー完成形ではなく、過程をあげたいと思うわけは?

藤枝:僕はギターのプロでもないですし、上手いわけでもない。だったら、チャレンジして、多少なりとも上達していく姿を見せたほうが、成長過程がわかって面白いと単純に思ったんです。

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