「カリコレ2021」全ラインナップ発表 ジョージ・A・ロメロ追悼上映も

「カリコレ2021」全ラインナップ発表

 7月9日から8月5日の4週間にわたって開催される新宿シネマカリテが贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2021」の全上映作品が発表された。

 『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション(カリコレ)』は、2014年から開催されている、東京・新宿のミニシアター、シネマカリテが贈る映画祭。最新作、旧作、未公開作など全27作品が上映される。

 既に発表されている今年のオープニング作品は、パリを舞台に、電子楽器を手にし、新しい音楽の可能性を探り求めた若き女性ミュージシャンの姿をレトロ・フューチャー感あふれる映像でエモーショナルに描いた青春音楽映画『ショック・ドゥ・フューチャー』。

 そのほか、スーパースケールで“人類VSエイリアン”の攻防を描くSFバトル・アクション大作『インベイド』、ルビー・ローズ、ジャン・レノ、伊藤英明らが集結したアクション大作『ドアマン』、『リバー・ツイスト』を現代風に映画化したアクションエンターテインメント『スティーラーズ』、軍人の父からの教えられたサバイバル術を駆使して、女子高生がテロリストに立ち向かう『ラン・ハイド・ファイト』、音楽ライターとして働く主人公の愛しい日々を描いた青春エンパワーメントムービー『How to Build a Girl)(原題)』、2016年のカリコレにて上映された『ハートビート』の続編『ハートビート ネクストステージ』がラインナップ。

 ホラー作品では、廃れたテーマパークでの清掃を引き受けた男が、悪夢のようなアニマトロニクスの人形たちと死闘を繰り広げるニコラス・ケイジ主演の『ウィリーズ・ワンダーランド』、不良のようなルックスで口が悪い異端の神父と真面目で優秀な新米神父が次々と悪魔を追い詰めていく『スレイヤー 7日目の煉獄』、人里離れた森の別荘でクリスマス休暇を過ごす人々が、ホラー映画のアイコンに執着する殺人鬼に襲われていく『パペット・キラー』が上映される。

 そして、2017年7月16日に亡くなったホラー映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ追悼上映として、人間を発狂させる細菌兵器の事故による人々の混乱を、ドキュメントタッチな設定と残酷描写を交えながら描いた『ザ・クレイジーズ』、ロメロ本人が「最も気に入っている作品」と公言しているヴァンパイア・ムービー『マーティン/呪われた吸血少年』、さらに、70年代米国の高齢者虐待問題を容赦なく描写し、そのあまりにもストレートに当時のアメリカ社会を描いた内容に関係者が慄き、封印されたロメロ史上最も恐ろしいといわれる幻の未発表作『アミューズメント・パーク』の3作品の上映が決定。

 ロシアからは、四方を山に囲まれた村での決死の救助活動を描いた汗握るディザスタームービー『ファイアー・ブレイク 炎の大救出』、ニュージーランドからは、日本の怪談『百物語』にインスパイアされて製作された『劇場版 怪談百物語』を上映。敵の奇襲を受け、捕まってしまった部下を奪還するため、決死の覚悟で再度シリアへの侵入を図る特殊部隊の活躍を描いたトルコの戦争アクション『アサルト・ベレー 緋色の奪還作戦』も上映作品に加わった。韓国からは、死体処理という闇の仕事を請け負ったトラック運転手が迫られる究極の選択を描いたクライムスリラー『トラック』、さらにタイからは、世界一怖いホラー映画を撮るために集った集団「ローニン・チーム」と国民的女優マミーが仕掛けるタイ発ブードゥー・ホラーの名作『三眼ノ村 黒魔術の章』と『三眼ノ村 輪廻の章』の2本が日本初公開となる。

 邦画からラインナップされたのは、伊藤万理華ら次世代俳優たちが集結した『サマーフィルムにのって』。そして昨年シネマカリテにて上映され、大ヒットを記録した青春映画『アルプススタンドのはしの方』と、その舞台版であり、コロナ禍で、役者・スタッフが一丸となって乗り越えていく姿を捉えたドキュメント『カーテンコールのはしの方』の2本が、1周年記念・特別企画として上映される。

 旧作からは、巨匠ロバート・アルトマンが、映画業界の内幕を風刺と皮肉たっぷりに暴き出したブラック・サスペンス『ザ・プレイヤー』、ロバート・デ・ニーロが監督・製作・主演の3役を務め、少年の成長と彼を取り巻く人間模様を描いた『ブロンクス物語 愛につつまれた街』、かつて一世を風靡し、時代とともに音楽性も変化させてきた人気ロックバンドのロック映画『スパイナル・タップ』、さらに、狂気の人体実験を行う医師に操られて両親を惨殺してしまった青年が復讐を遂げるべく、改造人間達と戦うバイオレンス・ホラー映画『マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか』がHDリマスター版にて上映される。

 カリコレ2021のクロージング作品は、初の試みとしてシークレットでの上映となる。

チラシビジュアル
『ショック・ドゥ・フューチャー』
『アミューズメント・パーク』
『ザ・クレイジーズ』
『マーティン/呪われた吸血少年』
『サマーフィルムにのって』
『HOW TO BUILD A GIRL(原題)』
『アルプススタンドのはしの方』
『カーテンコールのはしの方』
『スティーラーズ』
『スレイヤー 7日目の煉獄』
『ウィリーズ・ワンダーランド』
『ハートビート ネクストステージ』
『トラック』
『ドアマン』
『インベイド』
『パペット・キラー』
『ラン・ハイド・ファイト』
『ファイアー・ブレイク 炎の大救出』
『劇場版 怪談百物語』
『アサルト・ベレー 緋色の奪還作戦』
『三眼ノ村 黒魔術の章』
『三眼ノ村 輪廻の章』
『マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか』
『スパイナル・タップ』
『ザ・プレイヤー』
『ブロンクス物語 愛につつまれた街』
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『ショック・ドゥ・フューチャー』
『アミューズメント・パーク』
『ザ・クレイジーズ』
『マーティン/呪われた吸血少年』
『サマーフィルムにのって』
『HOW TO BUILD A GIRL(原題)』
『アルプススタンドのはしの方』
『カーテンコールのはしの方』
『スティーラーズ』
『スレイヤー 7日目の煉獄』
『ウィリーズ・ワンダーランド』
『ハートビート ネクストステージ』
『トラック』
『ドアマン』
『インベイド』
『パペット・キラー』
『ラン・ハイド・ファイト』
『ファイアー・ブレイク 炎の大救出』
『劇場版 怪談百物語』
『アサルト・ベレー 緋色の奪還作戦』
『三眼ノ村 黒魔術の章』
『三眼ノ村 輪廻の章』
『マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか』
『スパイナル・タップ』
『ザ・プレイヤー』
『ブロンクス物語 愛につつまれた街』
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■開催情報
「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2021」
新宿シネマカリテにて、7月9日(金)~8月5日(木)開催
入場料金:新作1,600円均一(リピート割で1,300円)、旧作1,100円均一
(c)2014-2019, 2021  Musashino Kogyo Co.,Ltd  Tm.Musashino Kogyo Co.,Ltd.
公式サイト:https://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2021/
公式Facebook:https://www.facebook.com/qualicolle21
シネマカリテ公式Twitter:@cinema_qualite

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