杉山すぴ豊のアメコミWeekly速報
6月はDCにとって縁起のいい月? 『シャザム!』『ザ・フラッシュ』など新情報が続々発表
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なお先月、ドウェイン・ジョンソンは自身が出演する、シャザムのライバルキャラともいうべきDCのアンチヒーロー『ブラック・アダム』(2022年7月29日全米公開予定)のティザー姿をインスタにUPしています。ファンにとってはブラックアダムとシャザムの姿がSNSでお披露目になったわけですね。
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そしてもう一つ、ファンの間で話題になったのは、6月4日にインスタに投稿された、あるビジュアル。投稿の主はアンディ・ムスキエティ監督。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』2部作を成功させた人ですが、彼は2022年11月4日公開の、エズラ・ミラー出演『ザ・フラッシュ』の監督です。しかし、今回投稿されたビジュアルは、バットマンの胸のエンブレム。フラッシュの映画なのに、なぜバットマン?
まず今回の『ザ・フラッシュ』は、エズラ・ミラー演じるバリー・アレンことフラッシュがマルチバース(パラレルワールドと思ってください)を駆け抜ける、というストーリー。もともとエズラ・ミラー版フラッシュのいる世界のバットマン/ブルース・ウェインはベン・アフレックが演じているバージョンですが、どうやらそこから別次元のバットマンに会うらしい。その別次元のバットマンこそが、89年の映画版『バットマン』の世界、そうマイケル・キートン演じるバットマン/ブルース・ウェインがいる世界なのです。今回、監督がインスタにあげたこの写真は、マイケル・キートン版バットマンのチェスト部分。この投稿によりマイケル・キートン版バットマンが登場するということが確約されたのです。
これだけでも嬉しいのですが、このビジュアル、バットマンのコウモリ・エンブレム部分に、血がついているのです。一体、これの意味するところは? そしてアメコミ好きなら『ウォッチメン』の、スマイルピースに血がついている、あの有名なビジュアルを思い出すでしょう。まさか『ウォッチメン』の要素も本作に絡んでくる?(現在のDCコミックではDCユニバースとウォッチメンの世界はつながっています)と様々なバズを起こしてくれました。
繰り返しになりますが、これらのネタは6月2日近辺で相次いで投稿されました。2017年6月2日の『ワンダーウーマン』公開&大成功によってDC映画のあらたなムーブメントが起こったとも言えます。6月というのはDCにとってとても縁起のいい月なのかもしれません。なお、スーパーマンがコミックでデビューした1938年のAction Comics1号も表紙の日付は6月でした。
■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter
■リリース情報
『シャザム!』
Blu-ray&DVD発売中
【数量限定生産】プレミアム・エディション<4K ULTRA HD&Blu-rayセット>(2,000セット限定/3枚組/ブックレット付)¥10,990(税別)
【数量限定生産】スチールブック仕様<4K ULTRA HD&Blu-rayセット>(2,000セット限定/2枚組)¥6,990(税別)
【初回仕様】3D&2DBlu-rayセット(2枚組/ブックレット付)¥6,990(税別)
【初回仕様】Blu-ray&DVDセット(2枚組/ブックレット付)¥4,990(税別)
Blu-ray&DVDセット(2枚組)¥3,990(税別)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、マーク・ストロング
配給:ワーナー・ブラザース映画
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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公式サイト:http://shazam-movie.jp/