『妖怪大戦争 ガーディアンズ』本予告公開 大映特撮“大魔神”が55年ぶりにスクリーンへ

 寺田心主演映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の本予告とポスタービジュアルが公開された。

 1968年から3部作が制作され、2005年には平成版が公開され興行収入20億円を記録した映画『妖怪大戦争』。新たに蘇る本作では、主演の寺田が、数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺ケイを演じる。監督を務めるのは、2005年版に引き続き三池崇史。『20世紀少年』シリーズ、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介が脚本を手がける。

 20XX年、列島を南北に縦断する断層・大地溝帯=フォッサマグナから現れた「妖怪獣」により、妖怪界と世界に未曽有の危機が到来。妖怪たちは「妖怪獣」に対抗する力として、伝説の武神を復活させる手立てを講じる。しかし、その復活には古代に妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ者の力が必要だった。そこで選ばれた宿命の兄弟が、思いもよらない大冒険に身を投じていく。

 本作では、日本特撮界の象徴ともいえる「大魔神」が55年ぶりにスクリーンに登場する。「大魔神」は、1966年に大映(現・KADOKAWA)が製作・公開した日本映画の特撮時代劇シリーズ3部作(『大魔神』『大魔神怒る』『大魔神逆襲』)に登場する守護神であり、「ガメラ」と並ぶ大映の特撮映画を代表するキャラクター。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』では、埼玉の将軍塚に眠る古代の巨大な武神として、古代の妖怪ハンターの血を引く渡辺兄弟の手によってのみ蘇るという、敵か味方かわからない役どころで登場する。

 製作総指揮の角川歴彦会長は「とてつもないスケールの映画を作りたい」という野望、日本でもアメリカの『アベンジャーズ』シリーズに負けないヒーローアドベンチャーを作れることを証明したい」と語っている。これまで度々リメイクの話が立ち上がりつつも実現には至らなかった大魔神が、今回半世紀の時を経て妖怪達との夢の競演を果たすこととなった経緯として、三池監督は「今、この時代、大魔神が蘇るのは必然。ちょっと迷惑な愛の大暴走をお楽しみに!」と自信を見せている。

 公開されたポスタービジュアルでは、巨大な妖怪獣と大魔神を背に、勇ましく妖刀をかまえたケイや個性的や妖怪たちがずらりと並び、「超絶バトルがデッカく始まる!」とコピーが添えられている。あわせて公開となった場面写真では、主要キャラクターである狐面の女や隠神刑部のほか、ケイと共に大魔神の肩に乗る弟ダイ(猪股怜生)の姿も確認できる。

映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』本予告

 本予告では、気弱なケイが勇気を振り絞り「ぼくが相手だ!」と叫んで妖刀を引き抜く。その瞬間に光り輝きTSUNAと掲げられた鎧を身にまとう姿が収められている。それを皮切りに”新キャスト”である「大魔神」が怒りの表情でにらみつける。狐面を取り光を放ちながら素顔が明らかになる狐面の女(杉咲花)、腹から太鼓が飛び出し、手下の808匹の狸と一斉に腹を打ち鳴らす隠神刑部(大沢たかお)、さらには雅楽器を持った謎の3人の人物、そしてガレキとなった街を決戦へと向かう妖怪たちと大魔神の姿が切り取られている。

 また、新作の公開を記念して、『大魔神』3部作や『妖怪大戦争』1968年版・2005年版などの妖怪・特撮作品を一挙上映する映画祭「妖怪・特撮映画祭」が7月に開催されることが決定した。

場面写真
場面写真
大魔神
『大魔神怒る』(c)KADOKAWA1966
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場面写真
場面写真
大魔神
『大魔神怒る』(c)KADOKAWA1966
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■公開情報
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
8月13日(金)全国ロードショー
出演:寺田心、杉咲花、猪股怜生、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子、赤楚衛二、SUMIRE、北村一輝、松嶋菜々子、岡村隆史、遠藤憲一、石橋蓮司、HIKAKIN、柄本明、大森南朋、大沢たかお
監督:三池崇史
脚本:渡辺雄介
製作総指揮:角川歴彦、荒俣宏
音楽:遠藤浩二
主題歌:「ええじゃないか」いきものがかり(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作プロダクション:OLM
配給:東宝、KADOKAWA
(c)2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
公式サイト:kadokawa.co.jp/yokai
公式Twitter:@yokai_movie

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