ピーター・バラカン監修の音楽映画祭、7月開催 『ジャズ・ロフト』など日本初公開作も
ピーター・バラカンが監修・作品選定を務めた映画祭「Peter Barakan's Music Film Festival」が、7月2日から7月15日までの2週間、⾓川シネマ有楽町にて開催されることが決定した。
本映画祭では、ピーター・バラカンが“本当に⾯⽩い”と思った14作品を厳選して上映する。
日本初公開となるのは2作品。1作目は「奇妙な果実」を歌うシーンを含め、本邦初公開のライブ映像や知られざる逸話がふんだんに盛り込まれたビリー・ホリデイのドキュメンタリー映画『Billie ビリー』。2作目は、9⽉に劇場公開予定の『MINAMATA(原題)』で脚光を浴びる写真家ユージン・スミスが、50年代後半にニューヨークにあったロフトでセロニアス・モンクはじめ多くのジャズ・ミュージシャンたちの貴重な写真や⾳声を記録していたことを紹介する『ジャズ・ロフト』。
そのほか、現在Netflixで配信されているミシェル・オバマのドキュメンタリー映画『マイストーリー』の⾳楽を担当したジャズ・ミュージシャンのカマシ・ワシントンとバンド・メンバーにLAフィルも加えた16⼈編成のオーケストラを従えたライヴ映像『カマシ・ワシントン「Becoming」 ライブ』、昨年⽇本で公開になり話題となった1958年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルを撮影した『真夏の夜のジャズ 4K』、27歳で逝去した歌⼿エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『AMY エイミー』、⾳楽界のトップスターを影で⽀えてきたバックシンガーたちにスポットを当てた『バック・コーラスの歌姫(ディーバ)たち』、グリーンランドで植⺠地⽀配に反対を訴え続けた先住⺠ロック・バンド、スミについてのドキュメンタリー 『サウンド・オブ・レボリューション グリーンランドの夜明け』、ニューヨークのサルサ界の⼤物バンド、ファニア・オール・スターズの1972年のコンサート映像映画『Our Latin Thing』、ネイティブ・アメリカンのミュージシャンがいかにアメリカのポピュラー⾳楽に影響を与えていたかを数々のインタビューと合わせて紹介した『ランブル ⾳楽界を揺るがしたインディアンたち』、太平洋とインド洋の島々の⾳楽⽂化を紹介した『⼤海原のソングライン』、宮古島に伝わる「古謡」と「神歌」を歌う現地の島⼈たちの映像を収めた『スケッチ・オブ・ミャーク』、1960年代のロンドンを俳優マイケル・ケインが数多くの映像と⾳楽を使って紹介する『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』、1970年代後半の「ロック・アゲインスト・レイシズム」が企画した⼤規模な「国⺠戦線」に向けての抵抗コンサートを描いた『⽩い暴動』、1970年代のイングランド北部で⼈気を博したソウル⾳楽に合わせたダンス・シーンを描いた劇映画『ノーザン・ソウル』が上映される。
ピーター・バラカンは、「何年か前からやりたいと話していた⾳楽映画祭がついに実現することになりました。⾳楽を題材としたドキュメンタリーもあり、コンサート映画もあり、⾳楽シーンを描いた劇映画もあり、しかも様々な時代とジャンルを網羅したライン・アップになっています。中には⽇本未公開の作品も、滅多に⾒る機会のないちょっと珍しい作品もあり、⾳楽ファン、映画ファン、共に喜んでいただけると思います。なかなか⽣の ⾳楽を楽しめなくなっているこのコロナ禍で、⼤きなスクリーンで、いい⾳で、ぜひ体験してください 」とコメントを寄せている。
なお、上映スケジュールや、チケット情報などは後⽇改めて発表される予定だ。
上映作品
『Billie ビリー』※⽇本初公開
『ジャズ・ロフト』※⽇本初公開
『AMY エイミー』
『真夏の夜のジャズ 4K』
『ランブル ⾳楽界を揺るがしたインディアンたち』
『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』
『⼤海原のソングライン』
『スケッチ・オブ・ミャーク』
『サウンド・オブ・レボリューション グリーンランドの夜明け』
『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』
『⽩い暴動』
『カマシ・ワシントン「Becoming」ライブ』
■開催情報
「Peter Barakanʼs Music Film Festival」
7⽉2⽇(⾦)〜7⽉15⽇(⽊)角川シネマ有楽町にて開催
主催:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
配給:コピアポア・フィルム
協⼒:ディスクユニオン、KADOKAWA
公式サイト:https://pbmff.jp
公式 TW:@barakansmff