『きれいのくに』の世界観を生み出す独特の台詞回し “中途半端”を表現した青木柚の好演も

『きれいのくに』の世界観を生み出す独特の台詞回し “中途半端”を表現した青木柚の好演も

 よるドラ『きれいのくに』(NHK総合)は、第5話(全8回)にて折り返しに入った。パパ活で暴行事件に遭うれいら(岡本夏美)が主軸にいた第4話に続き、今回は誠也(青木柚)がエピソードの中心にいる。

 前回は誠也、凜(見上愛)、れいらの三角関係が浮き彫りになっていた。幼少期に教室のカーテンに隠れてキスをする誠也とれいら、それを目撃してしまう凜。誠也と凜は家が隣同士の幼なじみ。今でも窓越しに話をするのが日課にあり、「ひま」とメッセージで合図を出すのは決まって凜からの方だった。

 そんな3人のバランスが徐々に崩れ出す。トレンド顔の男から暴行を受けたれいらは、それに関する何もかもがトラウマになっていた。親の遺伝子操作でトレンド顔に生まれた中山(秋元龍太朗)も避け続ける日々。男から受け取った金をパーッと使いたいとれいらは誠也を遊びに誘う。しかし、その日は凜との約束が。悩んだ誠也が選んだのはれいらだった。

 ボウリングで気を許した2人は、飲酒に、初めてのセックスと大人の階段を一気に駆け上がっていく。とはいえ、酒は身分証の提示と誠也の嘘っぽい返事から購入できず、れいらのリードで始まった性行為は必死な誠也の表情に笑いが起き幕を閉じる。第5話で描かれるのは、何をしても中途半端な誠也の姿。トレンド顔の両親から生まれながら非整形者「プレーン」と呼ばれていることに誠也は、コンプレックスと苛立ちを覚えていた。親の呼び方は「あなた」。遺伝子の編集や整形を肯定する父親の独り言、それに同意する母親との会話に、誠也の溜め込んでた思いが一気に溢れ出す。

 野球を辞めてからもずっと丸刈りを続けていた誠也は、以前母親から言われた「色気付いてる」という一言がストッパーになりずっと苦しんでいた。にも関わらず、彼女を連れてきてもいいと話してみたり、非整形者を「劣勢」と蔑んでみたりと、両親の言ってることはどこか考えがまとまっていない。そんな2人に誠也の怒号が飛ぶ。

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