『ウチカレ』浜辺美波×岡田健史の恋模様が愛おしい 確実に変化している空と光の距離

『ウチカレ』空と光の愛おしい恋模様

 『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)第9話放送前、浜辺美波がドラマ公式Instagramから初のインスタライブを配信した。

 それは最終回の撮影現場からの生配信。途中には菅野美穂も登場し、今日が卒業式だったという視聴者からのコメントに、第5話で碧(菅野美穂)と空(浜辺美波)が踊った“喜びの舞”を披露する一幕も。そんな菅野が第9話の見どころとしてお勧めしていたのが、予告でも話題になっていた空が光(岡田健史)の匂いをかぐシーンだ。

 空への切ない思いを秘めた光と、それに気づかぬままの空。朝焼けの光に照らされる中、光が空にお守りのビー玉を渡した第6話で2人の距離はぐっと縮まったものの、いまだ恋仲には発展していなかった。

 光が言い出した『ジャンプ』のてっぺんを目指す夢は、いつの間にか2人を突き動かす原動力に、そして2人を引き合わせる理由にもなっていた。漫画執筆中、腹を空かせた2人は近くのコンビニで買ったあんまんを半分こ。その帰り道、空と光は不良たちに絡まれ、空は大事なメガネを踏まれ壊されてしまう。

 光は家まで送ろうと、近視で視界が見えない空の手を咄嗟に握る。いつか光が言っていた「手を繋ぐのは恋人」という言葉を思い出す空に、「今、非常事態なんで」と誤魔化す光が微笑ましい。

 ここから先述した空が光の匂いをかぐ場面へと繋がっていくわけだが、様々な要素が織り重なり合ってできている。点滅する青から赤へと変わる信号。しんしんと降り出す雪に、空が碧の小説『空の匂いをかぐ』にかけてつぶやく「雪の匂いをかぐ」というセリフ。

 近づく就活の時期に、空が抱く漠然とした不安。大学を卒業して、大人になって働き始めたら、漫画を描いたり、電話をして助けてもらうこともなくなる。そんなことを言い出すのは、空が今が幸せである裏返しの言葉だ。「全部は変わらないでしょ」と不確かな、けれど今の空には心強い光のセリフからは、ずっとこのままでいたいという気持ちが滲む。

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