『ゴジラvsコング』の日本公開が5月14日に決定! ゴジラとウルトラマンに挟まれたエヴァはどうなる!?

ゴジラとウルトラマンに挟まれたエヴァの行方

 同じ実写特撮大作映画として、東宝は庵野秀明原案・脚本による『シン・ウルトラマン』を2021年初夏に公開すると発表済み。また、東宝は東映とカラーとの共同配給作品として『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開も控えている。同作は当初2020年6月に公開が予定されていて、新型コロナウイルスの感染拡大によって2021年1月に一度公開延期、さらに二度目の緊急事態宣言を受けて再度公開延期となっていて、現在のところ新しい公開日は未発表のままだ。

 同じ庵野秀明関連作品として、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開を初夏公開予定の『シン・ウルトラマン』よりも後回しにするとは考えにくく、それをふまえても『ゴジラvsコング』の5月14日という公開日の設定はなかなか悩ましい決断だったのではないか。その背景には、どんなに遅くとも5月14日までには、現時点で緊急事態宣言の対象となっている地域での「20時まで」という映画館の営業制限が解除されるという予測もあったはずだ。ゴジラが先か? エヴァが先か? 『ゴジラvsコング』の公開日が決定したことで、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開日再々決定はカウントダウンに入った。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「集英社新書プラス」「MOVIE WALKER PRESS」「メルカリマガジン」「キネマ旬報」「装苑」「GLOW」などで批評やコラムやインタビュー企画を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。最新刊『2010s』(新潮社)発売中。Twitter

■公開情報
『ゴジラvsコング』
5月14日(金)全国公開
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、小栗旬、エイザ・ゴンザレス、ジュリアン・デニソン、カイル・チャンドラー、デミアン・ビチル
監督:アダム・ウィンガード
脚本:エリック・ピアソン マックス・ボレンスタイン
製作:レジェンダリーピクチャーズ ワーナーブラザース
配給:東宝
(c)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

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