『おちょやん』で朝ドラ3作目の出演 坂口涼太郎が特徴的な役どころで起用され続ける理由

坂口涼太郎が起用され続ける理由

 そんな中、特徴的な役どころが多いとは言え、彼がそれぞれのキャラクターを幅広く演じ分けられているのは、きっと本人の屈託のなさにあるのではないかと思われる。「特徴的な役柄」というと「役の作り込み」が必要になりそうなものだが、彼にはその無理矢理な気負いは感じられず、むしろ役に隙を設けているようにも思える。だからこそ、役自体が自由に動ける幅や遊びを許容しており、よりリアルさを持って迫ってくるのかもしれない。

 また、ピアノ、歌、ダンスと多才で表現の引き出しを多数備えていることが、固定されがちな見た目のイメージに様々な表情を与え、それぞれの役の中でも機微となり現れ、生かされているのではないだろうか。

 本作では、これまでの朝ドラ出演とは違って、何週にも渡って坂口の姿を追えることも楽しみだ。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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