『麒麟がくる』織田信長と明智光秀に修復不能な亀裂が 長谷川博己が踏み出そうとする一歩
今や家康(風間俊介)までもが信長(染谷将太)を見限ろうとしていた。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の第42回「離れゆく心」では、光秀(長谷川博己)と信長の間に修復不能な亀裂が走る。
天正六年、光秀の身に大きな事件が降りかかる。娘の岸(天野菜月)を嫡男に嫁がせている荒木村重(松角洋平)が信長を裏切り、城に立て籠もったのだ。荒木は、信長の理不尽な仕打ちの数々を上げ、今後は毛利側に付いて義昭(滝藤賢一)を再び京へ戻すための手助けをしたいと話す。
光秀は、全ての争いは皆が義昭を慕っていることに起因すると気づき、意を決して義昭の元に走る。だが義昭自身は、毛利は自分を利用しているだけで上洛は実現しないだろうと考えていた。義昭が京へ戻ることで戦が収まると声をかける光秀。しかし、義昭は真っ直ぐに光秀の目を見て「そなたひとりの京であれば考えもしよう」と答えるのみ。その後、岸は離縁され、荒木の籠城は1年にも及んだ。
そんな折、家康の妻と嫡男が敵に通じ、三河を乗っ取る企みがあると考えた信長は、家康に2人を殺せと命じてきたという。だがたとえそれが事実であろうとも、そこまで口出しされる筋合いはないと憤る家康。「今後、あまりに理不尽な事を申された時は、己を貫くしかありません」と口調を強めるのだった。