ハーモニー・コリン新作『ビーチ・バム』4月日本公開 マシュー・マコノヒーが破天荒な放蕩詩人に

ハーモニー・コリン『ビーチ・バム』公開へ

 『ガンモ』『スプリング・ブレイカーズ』のハーモニー・コリン監督最新作『ビーチ・バム(原題)』が4月に日本公開されることが決まった。

 本作は、『スプリング・ブレイカーズ』以来7年ぶりとなるコリン監督の最新作。ムーンドッグは、かつて一冊だけ出版した詩集が成功し、天才と絶賛されていた詩人。しかし、その後は長らく大富豪の妻に頼り、酒とマリファナと女、太陽と海、船をこよなく愛し、ハウスボートでのパーティなどお祭り騒ぎの放蕩生活を送っていた。フロリダの太陽と海のもと、自由気ままに日々楽しんでいたムーンドッグだったが、ある事件がきっかけで、新しい詩集を出版しなければ無一文のホームレスになるという窮地に陥る。

 監督・脚本を務めたのは、若干19歳で脚本を執筆したラリー・クラーク監督作『KIDS/キッズ』で注目を浴びたコリン。その後、初監督作『ガンモ』にてセンセーショナルなデビューを飾り、その後も映画は数年に1本と寡作ながら、小説や詩、絵画、写真などアート全般にわたって創作を発表しながら、近年はファッションブランド「グッチ」のCMシリーズの監督や、リアーナやグッチ・メイン、ビリー・アイリッシュらのMVや写真のディレクターも務めている。前作『スプリング・ブレイカーズ』撮影後、アメリカの南端フロリダ州マイアミに移住したコリンが、「とにかく笑える、めでたいヒーローを中心とした、気持ちよく揺れるヨットのような」作品の構想を思い立ち、本作が制作された。

 主人公ムーンドッグを演じるのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』『インターステラー』のマシュー・マコノヒー。また、ラッパーのスヌープ・ドッグがムーンドッグと毎日のようにつるんで遊ぶ親友役、『ノクターナル・アニマルズ』のアイラ・フィッシャーが謎の大富豪の妻を演じる。ムーンドッグが道中に出会うエキセントリックな仲間たちには、『グレイテスト・ショーマン』のザック・エフロンをはじめ、本作が11年ぶりの映画出演となった『バッドボーイズ』シリーズのマーティン・ローレンス、そして本人役で出演したマイアミ在住の歌手ジミー・バフェットが名を連ねた。さらに、コリンも特別出演した『mid90s ミッドナインティーズ』で監督デビューを果たしたジョナ・ヒルが、ムーンドッグと腐れ縁の出版エージェントとして出演した。

 衣装を担当するのは、『スプリング・ブレイカーズ』も担当し、HBOドラマ『ユーフォリア』でエミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた気鋭のデザイナー、ハイディ・ビヴェンス。撮影監督には『CLIMAX クライマックス』などギャスパー・ノエとのタッグで知られるブノワ・デビエ、美術監督には『WAVES/ウェイブス』『ネオン・デーモン』のエリオット・エスターと、『スプリング・ブレイカーズ』組も再集結。編集は 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のダグラス・クライス、音楽監督は『グレイテスト・ショーマン』のジョン・デブニーがそれぞれ務めた。

■公開情報
『ビーチ・バム(原題)』
4月、キノシネマみなとみらい・立川・天神にて公開
出演:マシュー・マコノヒー、スヌープ・ドッグ、アイラ・フィッシャー、ステファニア・オーウェン、ザック・エフロン、ジョナ・ヒル、マーティン・ローレンス、ジミー・バフェット
監督・脚本:ハーモニー・コリン
撮影:ブノワ・デビエ 
美術:エリオット・ホステッター
編集:ダグラス・クライス 
衣装:ハイディ・ビヴェンス
音楽:ジョン・デブニー
提供:木下グループ
配給:キノシネマ
2019年/アメリカ/95分/カラー/シネスコ/原題:The Beach Bum/字幕翻訳:平井かおり
Courtesy of NEON and VICE
公式Twitter:https://twitter.com/BeachBum_jap

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