『その男、東京につき』般若が長渕剛から届いた熱いメッセージを明かす 「僕も感極まりました」
公開中の映画『その男、東京につき』の公開記念舞台挨拶が12月26日にヒューマントラストシネマ渋谷にて開催され、主演の般若が登壇。自身初の⻑編ドキュメンタリー映画の公開についての想いを語った。
『その男、東京につき』は、孤高のMC“般若”初の⻑編ドキュメンタリー映画。時代や流行に流されることなく、日本語によるラップにこだわり、その独特なリリックは多くのファンだけでなく、日本のヒップホップシーンそして音楽シーンに大きな影響を与えてきた般若のこれまで語られなかった壮絶な過去が明らかになる。
映画上映後の会場に登壇した般若は、本作が公開された率直な感想を「本当に不思議な感じなんです。役者として出てるわけじゃないので、ただただ、まだまだ不思議です」と自分のドキュメンタリー映画が公開されることについてまだ戸惑いを隠せない様子を見せる。
映画では般若にカメラが密着取材をするほか、Zeebra、AI、t-Ace、R-指定(Creepy Nuts)ほか、多くのアーティストが般若について様々な証言をする構成。過去に般若にマイクジャックをされたというAIの証言について「そんなことしてない(笑)」と自身の過去を冗談めかして否定。また、Zeebraがユニットグループ「般若」時代のカセットテープを劇中で披露したことについて「25年くらい前に渡したカセットテープを持ってるって時点で気持ち悪いですから。僕あれ、本当にショッキングだったんですよ。普通持ってるわけないじゃないですか」とその衝撃を告白した。
映画に出演する豪華アーティストのなかには、般若が敬愛する⻑渕剛も名を連ねる。⻑渕の映画出演の経緯は「実は、僕が剛さんにお願いしたんです。そして快諾してくださりまして、ああいう形で出演していただいて。もっと言うと、剛さんのシーンの部屋をプロデュースしてくれたのは奥様の志穂美悦子さんで、⻑渕夫妻でほぼほぼ出演という感じなんです」と般若からのラブコールによる出演だったことを説明。また、⻑渕に映画出演のお礼のメールを送ったところ、「お前が詩人であることの尊さ、この国での尊さをきちんとみんなに知らしめたかったんだよ」と⻑渕から熱い返事が返ってきたことを明かし、「剛さんの出演シーンは、僕も感極まりました」とその感動を振り返った。
最後に、「俺がマジで言いたいのは、本当に、俺みたいなどうしよもない奴が、人前に立ってるんで。悩んだり、いじめられたりとかってあると思うんですけど、全然大丈夫だから。金がなくても、その時しんどくても、余裕だって思ってれば何とかなる。生きてりゃ絶対にいいことあるし。死んだら終わっちゃうし。生きてるだけで、絶対、勝ちなので」と、壮絶な過去を乗り越えた般若だからこその熱いメッセージを語った。
■公開情報
『その男、東京につき』
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中
出演:般若、Zeebra、t-Ace、R-指定(Creepy Nuts)、T-Pablow、Gami、BAKU、松井昭憲ほか
監督・編集:岡島龍介
撮影監督:手嶋悠貴
エグゼクティブプロデューサー:ショガト・バネルジー、ジョン・フラナガン、福井靖典、松本俊一郎
プロデューサー:上田悠詞
製作:A+E Networks Creative Partners
協力:昭和レコード
配給:REGENTS
配給協力:エイベックス・ピクチャーズ
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