井上拓哉、『おちょやん』福助との共通点を語る 「ダメっぷりは自分にも似ている(笑)」

井上拓哉、『おちょやん』福助役を語る

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『おちょやん』。第11話より登場した井上拓哉よりコメントが寄せられた。

 井上が演じるのは、老舗の芝居茶屋「福富」の一人息子・富川福助。「岡安」と「福富」はライバル関係にあるが、みつえ(東野絢香)との仲はいい。「福富」の跡継ぎにもかかわらず、芝居茶屋の仕事には興味がなく、トランペットに夢中。

 西川の朝ドラ出演は本作で5作目。それでも今回の福助は待望の役柄だったようで、「これまでの4回は短い期間での出演だったので、今回の話を聞いて驚きましたね。まずトランペットを演奏することに驚き、そして長く出演させていただけることになりそうだというのにまた驚きました。10代から大人になり年を重ねていくのを演じることができるのは、うれしいことだし大きなチャンスだと思っています。最初は全く実感がありませんでした。ほんまに自分が福助を演じるんだとようやく実感したのは、撮影が始まってからなんです(笑)」と“大きな役”を演じることの喜びを語った。

 演じる福助については、「僕の演じる福助は千代のライバル芝居茶屋の跡取りなのですが、トランペットに夢中で、口だけで行動に移さない男。第一印象は、ダメな男だなと(笑)。ただなんとなく憎めないというかほっとけないキャラクターで、ダメっぷりは自分にも似ているところがあると思います(笑)。自分で自分の悪口を言いたくないですが、僕にも適当なところがあって。友人には適当な部分があるけどなんか憎めないよなと言われることもあります。そういった人間性は意外にも福助と似ている共通点なのかなと台本を読んで感じました(笑)」と、自身との共通点が多いことを明かした。

 福助を演じる上で苦労しているのがトランペット。これまで楽器は演奏したことがなかったそうで、「ある意味、役作りよりも大変です。5カ月間、毎日練習していますが、最初は音すら鳴らなくて。音が出るようになったら、また次の壁が立ちはだかって…。何度も投げ出したいと思ったのですが、次第にもっと上手になりたいという欲が出てきて、楽しさに変わってきました。今回初めて共演させていただく千代役の杉咲さんが『トランペットはどうですか?』と聞いてくださって、『かなり難しいです』と答えたら、ご本人もやってらっしゃったみたいで。『すごく分かります』と言ってくださったんです。もう共感してくださっただけで報われるというか、とてもうれしかったですね」と杉咲との意外なエピソードを語った。

 注目してほしいポイントについては、「やはりトランペットの演奏でしょうか(笑)。自分で自分のハードルを上げていますね(笑)。でも毎日、トランペットには触っています。やはり慣れるのが大事なので。自宅で吹くときは、音が大きいのでミュートにしていますが、ミュート外したほうが感覚的にもなじむと思うので、近所の高速道路脇の森みたいな人気のない場所で吹いているんです。そこだと大きい音を出しても気兼ねしないので、のびのびと吹けています。でも、たまに自転車が通ったりするので、そのときは演奏を止めて携帯触るふりをしたりしています。小心者ですよね(笑)。音に色気を出すようにと言われていますが、これがなかなか難しくて。色気というのは出そうといって出せるものではないですから。色気を出そうという意識はしないでおこうかなと思います。台本と真摯に向き合い、役に真摯に向き合っていくことで、年を重ねた福助にも音にも色気を出せるようになれたらいいなと願っています」とコメントを寄せた。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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