『おちょやん』天海天海、33歳の若さで他界 序盤から急展開に

『おちょやん』序盤から急展開に

 この輝きに圧倒され、すっかり芝居に心を奪われた千代は、まだ見ていたいと珍しく子供らしいわがままで大人を困らせる。だが出くわした支配人の熊田(西川忠志)から、千代は台本を譲り受けるのであった。このことをきっかけに、千代は努力を惜しまず、台本の字を読もうとする。一平が作ってくれたひらがなの五十音表を頼りに千代は、月明かりの中、夢中で台本を読み耽るのであった。千代にとって、ここで芝居と出会ったことは大きな意味を持つだろう。これまで岡安ではお茶子に徹していた千代は、眩しいほどの世界を知る。

 そんなある日、舞台の上で「ワシもっと生きてたいんや」とセリフを叫んでいた天海が、あろうことか33歳の若さで他界。おまけに千代は訪ねてきた小林(烏川耕一)から実家のテルヲらが夜逃げしたことを聞かされる。これまで知らなかった実家の現状を知ってしまう千代。果たしてテルヲやヨシヲ(荒田陽向)はどうしてしまったのか。栗子(宮澤エマ)はヨシヲの面倒をちゃんと見ているのだろうか。心配事は尽きない。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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