毎熊克哉、安達祐実、渡部篤郎、風間杜夫、武井咲のドラマ復帰作『黒革の手帖~拐帯行~』出演へ

安達祐実ら『黒革の手帖~拐帯行~』出演

 武井咲のドラマ復帰作となる『黒革の手帖~拐帯行~』(テレビ朝日系)に、渡部篤郎、毎熊克哉、安達祐実、風間杜夫が新たに出演することが決定した。

 本作は、2017年の夏に武井主演で再びドラマ化された、松本清張原作『黒革の手帖』の続編。1958年に松本清張が発表した短編小説『拐帯行』をもとに、古都・金沢で“稀代の悪女”が躍動。すべてを失った女が、再び頂点を目指し、はい上がっていく。

 3年ぶりの復活となる本作は、武井にとっても記念すべきドラマ復帰作となる。メガバンクから横領した1億8千万円と借名口座のリストが記された“黒革の手帖”を武器に、銀座の頂点に上り詰めた元子だったが、連ドラ最終回では彼女のもとへも警察の手が。自らの野望のためだけに突き進んだ若きママが、ついにどん底へと転落してしまった。そして3年の時が経ち、時代は平成から令和に。刑期を終えた元子が、新たなスタートを切るところから物語は始まる。

 『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)や『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)などのドラマで独特の存在感を発揮し、注目を集めている毎熊が本作で演じるのは、金沢で派遣社員として働く男・森村隆志。父親を自殺に追い込んだ人物への復讐心に燃える森村は、金沢にやってきた元子と出会い、その後の人生を大きく左右する出来事に直面することになる。

 安達が演じるのは、金沢の高級クラブ『アルテローズ』のママ・板橋レイナ。店に入ってきた元子に早々にママの座を奪われ、プライドを傷つけられたレイナはどうにか元子を追い落とそうと、ある策を企てる。

 風間が演じるのは、妻と旅行に来ていた佐藤良樹という男性。ある事情から同じ旅館にやってきた元子たちとの出会いが、佐藤の人生を揺るがすことになる。そして、総売上1千億円を誇る神代ソリューションズのCEO・神代周吾を渡部が演じる。金沢にやってきた元子を自身が経営する高級クラブ『アルテローズ』に入店させたのも、毎熊演じる森村の父親を死に追いやったのも、すべてこの男の差配。つまり、本作の最大のキーマンとなる。

コメント

渡部篤郎(神代周吾役)

『黒革の手帖』も『拐帯行』も昔の作品ですが、それを現代に置き換え、やり続けるというのはとても素晴らしいことだと思います。松本清張作品のような不朽の名作と言われるものを継承していくことは、僕らの世代やその下の世代にとっても貴重な経験になるのではないでしょうか。そんな思いから、以前に武井さんがやられた『黒革の手帖』も拝見し、今回呼んでいただけて大変光栄でした。
武井さんはお芝居をしていて隙がない。それが武井さんの力であり、魅力なのだと思いますし、年齢は僕のほうが上ですが、そんな彼女のお芝居に助けられている部分がたくさんあります。武井さんの演じる元子は“悪女”ではありますが、ご覧になる皆さまにはむしろそんな風に見ていないのではないでしょうか。“悪女”と言われる元子が痛快に上り詰めていく様を見て、また楽しんでいただけたらと思います。

毎熊克哉(森村隆志役)

僕が演じる森村は、この作品の時間軸の中に出てくる時点ではすでにかなり追い詰められている状態。だけど生まれながらにして不幸だったかと言ったら、決してそういうわけではなく、たまたま出会った悪魔のような男(神代)によって人生を変えられてしまうんです。なので、もしこうなっていなかったら森村はどんな男だったのだろう、ということを考えながら演じました。
さらにそんな森村が元子と出会ったことで与えられた影響、逆に森村が元子に与えた影響、というのもこの物語の中では重要な部分のひとつではあると思います。元子は森村よりも遥かに強い人間で、なかなか強くなれなかった森村が元子と接したことで次への一歩を踏み出すことができたのではないでしょうか。
正直森村はいい人でもないし、かといって悪くもなりきれない。そうやってあがいている人って世の中にたくさんいるんじゃないかと思うんです。そんな普通の男が追い詰められて悪に手を染めてしまう――かなり低いところまで落とされてしまった男が元子と出会って、どんな風に変化をするのか、その波を楽しんでいただけたらと思います。

安達祐実(板橋レイナ役)

いつか『黒革の手帖』に出てみたいと思っていたので、今回のお話をいただいたときはとてもうれしかったです。夜の世界の女性たちの、華やかだけれどドロドロとしたプライドのぶつかり合いはすごく面白いですし、作品自体には重みがあって、とても好きな世界観だったんです。
私が演じたレイナは、『黒革の手帖』に出てくる人物の中では比較的単純な女性なのではないかと思います(笑)。お店にやってきた元子にいろいろ意地悪はするけれど、そこまでしたたかにはなりきれない女性で「もっと上手くやれば陥れることができるのに……」と思ってしまうほどでした(笑)。レイナは躍起になって元子に対抗しようとしているんだけど、やっぱり元子は一枚も二枚も上手なんです。逆にそこがレイナの人間臭くて、かわいい部分なのかもしれませんが……。
武井咲さんとは以前に別の作品でちょっとだけご一緒したのですが、今回もとても楽しかったです。ドラマの中の元子と同じように、登場すると、はっとするような華やかさと美しさがあるんですよね。
そんな武井さんが演じる元子が刑務所から返り咲いてきて、再び夜の世界に戻ってきます。相変わらずのすごい迫力ですし、レイナも含めた女同士の戦いもまた楽しんでいただけると思います。そしてその女性たちを取り巻く人々の裏には、ある陰謀も。いろいろな視点から楽しんでいただくことができる作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしてください。

風間杜夫(佐藤良樹役)

『黒革の手帖』チームは、本当に気持ちが良い。連ドラで培われた絆が現場に行き渡っている。コロナ禍での撮影だからこそ、信頼関係が際立って見えた。
武井さんとは何度か仕事をする機会があって、可愛い高校生の制服姿がついこの間のような気がするのに、複雑な役柄を演じて見事なのには、女優としての成長に目を見張るばかりだ。
僕の演じる佐藤良樹は哀しい。この作品は、そんな人間を救い上げてくれる。

■放送情報
『黒革の手帖~拐帯行~』
テレビ朝日系にて、2021年1月7日(木)20:00~放送
出演:武井咲、渡部篤郎、毎熊克哉、安達祐実、風間杜夫
原作:松本清張『拐帯行』(新潮文庫『黒地の絵 傑作短編集〔ニ〕』所収)
脚本:浅野妙子
主題歌:福山雅治「聖域」(アミューズ/ユニバーサルJ)
音楽:ワンミュージック
監督:片山修
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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