「トップ10に実写外国映画はゼロ」「10作中7作がアニメ作品」の異常事態

「トップ10に実写外国映画ゼロ」の異常事態

 作品公開の場をディズニープラスにシフトしてしまったディズニーはある意味で自業自得ではあるものの、『TENET テネット』や日本でローカルプロダクション作品(『とんかつDJアゲ太郎』や『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』)を展開してきたワーナー以外の外国映画の日本の配給会社は、もう何カ月も作品をトップ10に送り込めていない。そして、この状況はまだ当分続く可能性が高い。そのことがもたらす映画業界や映画鑑賞環境の変化は、今後よりシリアスな問題となっていくことだろう。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「集英社新書プラス」「MOVIE WALKER PRESS」「メルカリマガジン」「キネマ旬報」「装苑」「GLOW」などで批評やコラムやインタビュー企画を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。最新刊『2010s』(新潮社)発売中。Twitter

■公開情報
『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』
12月11日(金)全国ロードショー
監督:ニーシャ・ガナトラ
脚本:フローラ・グリーソン
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
出演:ダコタ・ジョンソン、トレイシー・エリス・ロス、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、アイス・キューブほか
配給:東宝東和
原題:The High Note
(c)2020 UNIVERSAL STUDIOS (c)2020 Focus Features, LLC. All Rights Reserved
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/next-dream/
公式Twitter:@nextdream_movie

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