山下智久は『コード・ブルー』以降変化していた? 海外進出後の役者としての可能性

 山下智久が10月31日付でジャニーズ事務所を退所した。日欧共同製作ドラマ『THE HEAD』に出演、主題歌を担当するなど、音楽と演技の両面でコンスタントに活動してきた山下。今回の退所は、かねてから海外を拠点に活動したい意向を示していたこと、10月27日に海外作品へのオファーがあったことが大きな理由とされている。すでに海外に渡ったとも報じられており、今後はよりグローバルな活躍が期待される。

 演技においては、先述の『THE HEAD』のみならず、2019年には中国映画『サイバー・ミッション』で悪役を務め、ハンギョン、リディアン・ボーン、リー・ユエンと共演するなど、早くから海外進出への布石が打たれていたとも言える。

 そんな山下の演技での活躍について、ライターの久保田和馬氏は、「特別」だと評する。

「思わず目が行ってしまう、いわゆる“スター”ですよね。画面に登場するだけで作品を引っ張ることができるのは、山下さんのカリスマ性あってこそのものだと思います。『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)然り、再放送も話題を呼んだ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)然り、『山Pと言えばこんなキャラクター』という方程式がデビュー当時から確立されていた。ほかのジャニーズ俳優の方々と比べても特別な存在だと思います」

 近年の山下の演技については、次のように振り返る。

「『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)以降、どこかイメージが変わったような印象を受けます。映画に関して言うと『映画 クロサギ』以降3作続けて主演でしたが、『テラフォーマーズ』ではバイプレーヤー的役割を果たしたり、クライムサスペンスである『サイバー・ミッション』では悪役として活躍するなど、いい意味でテンションを抑える演技が目立つようになりました」

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる