大和国を代表する名将・筒井順慶が『麒麟がくる』に登場 信長は“仏を背負って”戦う!?
さらに駒は、今やすっかり大人の女性に成長し、義昭の寵愛を受けるまでに。綺麗な着物や、急に立場が変わったことに自分でもまだ不慣れな様子だが、今でも光秀を助けようという気持ちは変わらない。かつては光秀に淡い恋心さえ抱いていた駒だが、今は光秀を憧れの存在としてではなく、サポートする立場で見守る姿がたくましい。
そして「金ヶ崎の退き口」からわずか2カ月後のこと、信長は、家康軍と共に近江にいる朝倉・浅井軍に向けて出陣する。この「姉川の戦い」で織田・徳川連合軍は激戦の末に大勝。信長は、家康(風間俊介)と光秀の活躍を褒め称えた。だが信長が去った後、家康が光秀を呼び止める。「信長がいずれ闘わなければならない相手は、甲斐の武田信玄」と伝え、信玄の上洛を促している義昭の動きをしきりに気にする様子を見せる。「公方様は、ああ見えて食えぬお方だ」と忠告をしてきた。これが何を示しているのか、この時の光秀は知る由もない。
仏像を縄で自分の背中に括り付けた信長は、文字通り「仏を背負って戦う」と冗談とも本気ともつかぬことを言い出す。そうこうしているうちに、比叡山延暦寺と朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の関係は強固になり、京では自分の力を過信する義昭が、信長を見くびりだした。摂津の入れ知恵もあり自体は思わぬ方向に動きそうだ。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00〜放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00〜放送
主演:長谷川博己
作:池端俊策
語り:市川海老蔵
音楽:ジョン・グラム
制作統括:落合将、藤並英樹
プロデューサー:中野亮平
演出:大原拓、一色隆司、佐々木善春、深川貴志
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/kirin/
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