デヴィッド・クローネンバーグ監督作『クラッシュ』4K無修正版で2021年1月29日公開へ
デヴィッド・クローネンバーグ監督作『クラッシュ』が、『クラッシュ 4K無修正版』として2021年1月29日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開されることが決定した。
イギリスを代表するSF作家のJ・G・バラードが1973年に発表した同名小説を、『ザ・フライ』『裸のランチ』などで知られるクローネンバーグ監督が映画化した本作。自動車事故により性的興奮を覚える人々の姿が描かれる。第49回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、フランスの映画雑誌『カイエ・ドゥ・シネマ』が選ぶ1996年の映画ランキングで1位を獲得するなど数々の称賛を浴びる一方、その過激な性描写が問題視され、イギリスの新聞『デイリー・メール』紙が1面で上映禁止を呼びかけるなど、賛否両論を巻き起こした。
主人公ジェームズ役を、スティーヴン・ソダーバーグ監督『セックスと嘘とビデオテープ』で第42回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞したジェームズ・スペイダーが演じ、夫を失いながらも新たなる欲望を開拓しようとするヘレン役を、ジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』で第66回アカデミー賞主演女優賞、第46回カンヌ国際映画祭最優秀女優賞、第51回ゴールデングローブ賞主演女優賞に輝いたホリー・ハンターが務めた。さらに、交通事故で両足が不自由になりながらもボンテージファッションに身を包み、性の境地を切り開いていく女性・ガブリエルをロザンナ・アークエット、ジェームズの妻・キャサリンをデボラ・カーラ・アンガー、彼らを結びつける謎の男・ヴォーンをイライアス・コティーズがそれぞれ演じた。
撮影は、『ロッキー・ホラーショー』『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のほか、『戦慄の絆』『裸のランチ』以降のクローネンバーグ作品全てで撮影を手がけるピーター・サシツキーが担当。今回の上映素材は、2019年、第76回ヴェネチア国際映画祭で上映され話題を集めたもの。長らく消失したと思われていた35mmオリジナルネガがカナダで発見されたことを機に3カ月を費やし、サシツキー監修のもと4K化。クローネンバーグが最終承認を与えた素材となる。
■公開情報
『クラッシュ 4K無修正版』
2021年1月29日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
監督・製作・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
原作:J・G・バラード
撮影:ピーター・サシツキー
音楽:ハワード・ショア
出演:ジェームズ・スペイダー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ、デボラ・カーラ・アンガー、ロザンナ・アークエット
配給:アンプラグド
原題:Crash/1996年/カナダ/音声:英語/5.1chサラウンド/日本語字幕/16:9/ビスタサイズ/DCP/100分/R18+
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