古川琴音、注目の朝ドラ“子ども役”に抜擢 『エール』の世界に自然に溶け込むその魅力

古川琴音、注目の朝ドラ“子ども役”に抜擢

 今年は、注目の4人の若手監督が連作した長編映画『蒲田前奏曲』の一編で主演を務め、 佐藤快磨監督の商業デビュー作である『泣く子はいねぇが』でも顔を見せる。古川はいま、さまざまな作品に必要とされ、実際に私たちが目にする機会も増えてきている俳優なのだ。公開が来年に延期となってしまったが、『街の上で』ではカルテット・ヒロインのひとりを務めている。下北沢の街に自然と佇む彼女の姿を期待して待ってほしいところだ。

『この恋あたためますか』(c)TBS

 先述したが、古川はとても強い個性を持つ俳優である。その声質も、発声の仕方においても、彼女にしかない何か独特なものが感じられ、一度耳にするとクセになり、どうにも忘れられない。たったひとつのセリフを発しただけで観客の印象に残る俳優というのは貴重な存在だ。それでいて、今作『エール』のように自然と作品に馴染むことも彼女はできる。古川を目にする機会はますます増えるに違いない。一方、はじまったばかりの『この恋あたためますか』(TBS系)では、ヒロイン(森七菜)のルームメイト・李思涵を好演中。漫画家志望の中国人という役どころだ。こちらの作品では、少しばかり個性を強めに押し出しているように感じる。森と古川の掛け合いも愉快で、作品のアクセントになっている。

 やはり俳優には「個性」が重要だ。『エール』に成長した華ちゃんとして登場してきたものの、あくまで“古山家の華ちゃん”で収まっていた印象だが、どうやら思春期真っ只中なお年頃のようで、恋の予感も……。“戦後”に突入した『エール』で、何かしら物語が転換するきっかけをつくりそうである。

■折田侑駿
1990年生まれ。文筆家。主な守備範囲は、映画、演劇、俳優、服飾、酒場など。最も好きな監督は増村保造。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日(月)より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/



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