『エール』放送再開を前に制作統括に聞く 「観ていただけることは本当に幸せなこと」

『エール』放送再開を前に制作統括に聞く

 後半戦、『エール』は戦争を描いていく。裕一は軍歌を量産し作曲家として売れっ子になるが、戦争とどう向き合っていくのか。

「政府のあり方、戦争をすることに疑いを持たない方もいれば、疑問を持つ方もいたと思いますし、家族のため、国のために戦地に向かった方がいたと思います。いろんな考え方があったことは間違いないので、『これが正しい』という形の描き方にはならないようにしています。福島三羽烏(裕一、鉄男、久志)の中でも軍歌に対する考え方が違ったり、裕一と音の間でも考え方の違いが表れてきます。視聴者の方々にも『自分だったらどうするんだろう』と思いながら視聴していただけるのではないかと。全体主義体制の当時の世の中で、裕一たちはどんな信念を持って行動していたのか、その点はしっかりと描いていきたいと思っています。戦時中は暗く、辛い回も出てくると思うのですが、どん底まで堕ちたからこそ、そこから立ち上がったときに今まで見えなかったものが見えてくるようにできたらいいなと思っています」

 また、後半戦は現在まで歌い継がれるさまざまな楽曲が登場する。特に「長崎の鐘」はひとつのターニングポイントとなる。

「『長崎の鐘』は古関裕而さんの数ある曲の中でも人気の一曲です。戦争で傷付いた人々の心を励まし応援する名曲だと思います。『エール』の中では一番大変などん底から、後半に向けて立ち上がっていく、まさにターニングポイントとなるところで登場します。『長崎の鐘』誕生のエピソードを作品内でも限りなく再現しているので、その点も注目していただければと思います」

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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