劇場版『鬼滅の刃』は落ち込む映画界にとって起爆剤になるか 煉獄杏寿郎の活躍にかかる期待

 大正時代の日本を舞台に、人間を食らう鬼と戦う主人公・竈門炭治郎の活躍を描いた少年漫画『鬼滅の刃』。『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)に連載されたこの作品は2019年にテレビアニメ化され、LiSAが歌う主題歌「紅蓮華」ともども大ヒットした。

 テレビアニメの制作スタジオは、これまで『Fate/Zero』(2011年)や『活撃 刀剣乱舞』(2017年)を手がけてきたufotable。動画枚数をふんだんに使ったアクションや、巧みな撮影技術による映像効果で多くのアニメファンの心を掴んだスタジオだけに、同社が剣戟メインの漫画『鬼滅の刃』をアニメ化すると発表された時点で注目を集めていた。

 テレビアニメ『鬼滅の刃』は放送開始当初からクオリティの高い作画と声優陣の熱演で視聴者からの好評を得ていたが、炭治郎が強敵を倒すべく新しい技・ヒノカミ神楽を繰り出す第19話を境に、日本のみならず海外をも巻き込んで人気は加速度的に爆発し、世界中にファンを増やしていった。

 半年間、全26話の放送スケジュールの中で、原作単行本の1巻から7巻序盤辺りまでを消化したが、テレビシリーズ最終回で新作劇場版の特報が流れた。映画は原作読者の中でも人気のエピソード「無限列車編」が映像化される。新たな任務を帯びた炭治郎と仲間たちが列車に乗り込むところでテレビシリーズは終了したが、10月16日公開の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、この直後の事件を描くことになる。

 現在、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』公式サイトで最新の予告編が公開中だ。そこには列車の先頭車両の上に立つ不気味な優男が登場する。彼はテレビシリーズ最終話で、鬼の始祖的存在の鬼舞辻無惨から、新たな力を与えられた“下弦の壱”魘夢(えんむ)という名の鬼だ。無惨の血を授かって強化され、炭治郎たちを倒す追手として列車に放たれた。予告編は、魘夢が乗客たちを夢に誘う描写で始まるが、死んだはずの幼い兄弟に駆け寄る炭治郎は夢の世界にいるのだろうか?

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 本予告 2020年10月16日(金)公開

 「起きろ! 攻撃されている!」という台詞に合わせ、抜刀の構えで振り向く炭治郎。鬼狩りの使命を帯びる鬼殺隊の一員にして、炎の呼吸を使う煉獄杏寿郎が、今まさに炎の技を繰り出さんとする描写に続き、猪の被り物をした野生児・嘴平伊之助と、眠っている時だけ本来の力を発揮する我妻善逸の活躍シーンが続く。炭治郎の妹で、鬼となりながらも理性を保っている禰豆子も、列車内の何者かと交戦しているようだ。最後は走行中の列車上で魘夢に挑む炭治郎のアクション場面に、キービジュアルに用いられているコピー「その刃で、悪夢を断ち斬れ」が大きくクレジットされる。

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