『BG』は木村拓哉の『HERO』に続く代表シリーズへ 最終回はコロナ禍を受け止めた物語に

『BG』は木村拓哉の『HERO』に続く代表シリーズへ 最終回はコロナ禍を受け止めた物語に

 木村拓哉が主演を務めるドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)が、7月30日に最終回を迎えた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影が一時中断。全7話に縮小となった今回のシーズン2であったが、物語自体のスケールは前作を上回るものであった。

 警察に追われ逃走する劉(仲村トオル)が、島崎(木村拓哉)に身辺警護を依頼してくるというまさかの展開で幕を閉じた前回。KICKSガードと警察、その裏で暗躍する権力者までをも相手にした最も危険な依頼に、島崎は死を覚悟して臨む。

 全シーズンを通して『BG』に共通している物語構成は、1話完結の中の大どんでん返しだ。島崎はクライアントからの依頼を忠実に遂行しながら、その裏にある本当の思いをいち早く察知し、真相を突いていく。第1話から登場し島崎をつけまわしていた元警護課の警察官・加藤(中村織央)は、警視庁を不祥事で追われたところを総裁特別補佐・桑田(小木茂光)に拾われ、汚れ仕事を請け負ってきていた。シーズン2始まりと前回の2回の襲撃事件も桑田が劉をはめたものだったのだ。

 コロナ禍におけるスケールでの撮影とシーズン2での宿敵・加藤を相手にした壮絶なアクションシーンの果てに描かれたのは、権力に屈しない正義、そして人を信じる心。「弱き者の盾になる」という使命から、島崎のもとには高梨(斎藤工)だけでなく、沢口(間宮祥太朗)、菅沼(菜々緒)が集結。シーズン1以来となる4人での「誤差なし」が実現した。

 厳しい撮影環境の中でも「160%やり尽くしたと自負しています」とクランクアップを受け語った木村拓哉。筆者はシーズン2放送前、「『BG』はみんなが観たい“キムタク”の像を木村自身が体現していたように思う。それは、熱さの中に人を思う優しさが添えられていること」と記事(参考:木村拓哉の「誤差なし」が再び! 『BG』シーズン2放送を前にシーズン1の魅力をおさらい)の中で記した。その思いはシーズン2が終わった今も変わりはしない。と同時に、この『BG』が木村にとって『HERO』(フジテレビ系)に続く、主演シリーズとして新たな代表作になっていくのではないかと感じている。

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