篠原涼子が大泉洋のために奔走 『ハケンの品格』13年ぶりの“大人の恋”に動き?

『ハケンの品格』13年ぶりの“恋”に動き?

 恋模様を感じさせたのは里中らだけではない。亜紀(吉谷彩子)や小夏(山本舞香)が宇野の指示でアンケートをシュレッダーにかけてしまったとき、即座に亜紀を庇ったのが井手(杉野遥亮)だった。帰り際、亜紀は庇ってくれた井手に感謝を述べ、二人は仲睦まじく話しながら帰宅する。そんな様子を見守った三田(中村海人)は小夏に「裕太郎は年上が好きなんじゃないかな、ほら大前さんとか」と話し、亜紀と井手の二人の関係が発展するかもしれないことを匂わせた。

 そんな井手は第4話で春子の心強さとマルチな才能に魅了され、今ではすっかり春子ファン。第5話でも、成分分析をする春子をこっそり影から覗き、「大前さん、白衣着てかっこいい〜」などと喜んでいた。さらにちゃっかり盗み見て得た情報をフロアに持ち帰って話すなど、相変わらず物怖じしない井手らしさを見せつける。しっかり者でネット情報に詳しい三田と、ちゃっかりしていて春子をリスペクトする井手の新卒コンビの愛らしさからも目が離せない。シリーズ1からのキャラクターの関係性が深まる中、新たな関係性を構築してフレッシュな魅力を放つ亜紀、小夏、三田、井手とのアンサンブルが本作をより味わい深いものにしているのだろう。今後、新旧入り乱れた絆が生まれることにも期待が寄せられる。

 次週はV6の長野博がゲストで登場予定だ。グルメで有名な長野が食品会社S&Fとどう関わりを持つのか、楽しみである。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『ハケンの品格』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜23:00放送
出演:篠原涼子、小泉孝太郎、勝地涼、杉野遥亮、吉谷彩子、山本舞香、中村海人(Travis Japan)、上地雄輔、塚地武雅(ドランクドラゴン)、大泉洋(特別出演)、伊東四朗
脚本:中園ミホほか
演出:佐藤東弥、丸谷俊平
プロデューサー:櫨山裕子、山口雅俊、秋元孝之
チーフプロデューサー:西憲彦
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ

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