坂元裕二脚本ドラマスペシャル『スイッチ』の見どころは? 阿部サダヲと松たか子の“自然体”に注目

『スイッチ』は“自然体の演技”に注目

 6月21日21時から放送されるドラマスペシャル『スイッチ』(テレビ朝日系)。放送前日に主演の阿部サダヲ、ヒロイン役の松たか子、脚本家の坂元裕二、月川翔監督の4名が参加してリモート会見が生配信されたことも話題になっている。

 本作は検事役を演じる阿部サダヲと弁護士役の松たか子は、学生時代から7年間付き合っていた元恋人同士という設定。40歳になった今も腐れ縁を続ける2人が、ある事件を巡って検事と弁護士として対峙するリーガルサスペンス×ラブストーリー。

 脚本を担当したのは『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、『Mother』(日本テレビ系)、『最高の離婚』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)など数々のドラマを誕生させ、近年は舞台や映画でも活躍する坂元。先日はリモートドラマ『Living』(NHK総合)も放送され、阿部も主演を務めた。また、松は『カルテット』に続いての坂元作品出演となる。松の歌手としてのデビュー作「明日、春が来たら」の作詞を担当したのも坂元だ。

 そして、阿部と松の2人と言えば、結婚詐欺を働く夫婦を演じた映画『夢売るふたり』や野田秀樹の舞台『逆鱗』など度々共演している。この息の合ったお馴染みのタッグに、今回新たに加わったのが『君の膵臓をたべたい』でメガホンを取った月川監督だ。

 本作では、この主演の2人の関係性を淡々と撮った長回しのシーンが多いようで、これには阿部も「監督はトキメキ系の作品を撮っている方なので、もっとカットを割って撮るのかと思っていたら、結構長回しでビックリしました」と語った。また月川監督からは撮影中の印象深いエピソードとして、主演2人のキスシーンの話が挙げられていた。

 「キスシーンみたいな繊細なシーンでは、若い俳優さん同士だと現場に緊張感が走るんですが、2人の場合には『自分が一番最後にキスシーンを演じた相手は誰だったか?』って話で盛り上がっていて、さすが余裕あるなぁと思いました」と話し、笑いを誘っていた。気になるキスシーンについては、どうやら「アメリカ映画っぽい」仕上がりになっているらしい。と言うのも、本作の撮影は松の第92回アカデミー賞授賞式参加直後にスタートしたそうだ。この撮影のため松は授賞式参加後すぐに日本に帰国し、現地での滞在時間がほとんどなかったことも明かしていた。11.5ページにわたるシーンがワンカットの長回しで撮影されたと言うラブシーンに要注目だ。

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